インフォメーション

未来を走る究極のエコカー

題名


自動車による公害問題

日本における自動車の普及はめざましく、米国、中国に次ぐ世界第3の自動車保有国となっています。しかし、国民生活を便利にするはずの自動車の使用は、大気汚染問題、水質・土壌問題等の地球環境への影響を及ぼします。これらの主な要因となっているのは、自動車の排出ガス(CO₂)です。自動車からのCO₂排出量は、日本全体の排出量の約2割を占めており、地球温暖化対策を推進するためには、自動車からのCO₂排出量を削減することが重要な課題となっています。(※図1)
自動車排気ガスによる被害の大きな特徴は、工場等から排出される煤煙に比べ、その範囲がきわめて広いことです。自動車は、「動く煙突」といわれるように、空間を自由に選択しながら移動します。一定の地点に固定された工場の煙突などに比べ、自動車排出ガスがきわめて広範囲に拡散されます。したがって自動車排出ガスは、道路や交差点に限らず、一般の家庭内にも侵入して住民の健康に悪影響を及ぼします。


2014年度日本の部門別二酸化炭素排出量の割合


わたしたちにできること

こうした事態を前にして、私たちは、自動車と人々の生活との関係について、再検討すべき段階に立っています。
その中でも環境に優しい車を選ぶことも私たちのできる取組みの一つです。昨今では、CO2の排出が少なく空気を汚さない様々な自動車の開発が進められています。その中でも、自動車の購入時に、企業や個人ドライバーがいかに環境(燃費)の良いものを選ぶかが注目を集めており、政府も補助金を出したり、税金を安くしたりするなどして低公害車の普及に努めています。最近は、一般的な自動車よりも燃料費がかからず、維持管理に手間もかからない乗る人にもやさしい自動車が次々と世に送り出されており、具体的には、ハイブリッド自動車、電気自動車などがあります。その中でも今後普及を推進されているエコカーの一つである、燃料電池自動車について取り上げます。(※図2)


FCVの仕組み

燃料電池自動車【FCV(Fuel Cell Vehicle)】とは?

搭載した燃料電池で水素と酸素の化学反応によってつくった電気により、モーターを回し、走行する自動車です。使用燃料には、長期的には水素が使用されると考えられていますが、水素は燃料供給などの面で課題があるため、現在はインフラの整備や取扱い、価格、効率などの面で、各種燃料を比較、検討している段階にあります。(※図3)


環境にやさしい自動車の種類と特徴

FCVの5つのメリット

水素は宇宙で一番豊富であると言われるクリーンなエネルギーです。その有力なエネルギーを利用したFCVには、5つのメリットがあります。
1つめは、有害な排出ガスがゼロ、または少ないことです。走行時に発生するのは水蒸気のみで、大気汚染の原因となる二酸化炭素(CO₂)や窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、浮遊粒子状物質(PM)がまったく排出されません。 また、ベンゼンやアルデヒドなどの有害大気汚染物質の排出もありません。(※ 水素を直接燃料として使用する直接水素方式のFCVの場合)
2つめは、エネルギー効率が高いことです。現時点で、ガソリン内燃機関自動車のエネルギー効率(15~20%)と比較して、2倍程度(30%以上)と非常に高いエネルギー効率を実現しています。 燃料電池自動車は、低出力域でも高効率を維持できるのが特長です。
3つめは、多様な燃料・エネルギーからの製造が可能なことです。天然ガスやエタノールなど、石油以外の多様な燃料が利用可能なため、将来の石油枯渇問題にも十分に対応でき、安定した供給が期待できます。また、太陽光やバイオマスなど、再生可能エネルギーで得た電気から水素を製造することにより、環境への負荷を軽減します。再生可能エネルギーの発電量は、自然に大きく左右されるため、変動が大きくなってしまいますが、発電した電気を水素に置換することで、エネルギーを貯蔵することができ、需要に応じた容易な輸送が可能となります。
4つめとしては、騒音が少ない事が挙げられます。燃料電池は電気化学反応によって発電するため、内燃機関自動車と比べて騒音が低減できます。 車内の快適さはもちろん、都市全体の騒音対策にも効果が期待されます。
5つめは、充電が不要なことです。長時間の充電が必要な電気自動車と違い、ガソリン内燃機関自動車と同様に短時間の燃料充填が可能です。 また、1回の充填による走行距離も電気自動車よりも長く、将来はガソリン内燃機関自動車と同程度になると考えられています。

水素エネルギーを燃料として考えられている燃料自動車。水素の燃料供給をするためには、水素ステーションが必要となってきます。その水素ステーションについて詳しくは、特集2で取材してきました。

静岡ガス株式会社による静岡県初のオンサイト型水素ステーションに迫る

題名

本年3月、静岡市駿河区曲金に静岡ガスが建設を進めていた静岡県内初のオンサイト式の水素ステーション「水素ステーション静岡」がオープンしました。全面道路は国道一号線と平行して走る幹線道路で、東名高速道路からのアクセスもよく、比較的近くにFCVの販売や整備を担う自動車販売店があり、FCV普及のためには非常に良い立地にあります。今回はその水素ステーションとはいったいどのようなものか、真相に迫ります。

静岡ガス株式会社鈴木さん/上木さん

Qなぜ静岡ガスが水素ステーションを開設されたのか?

上木:FCVは、走行時に大気汚染物質もCO₂も排出しない「究極のエコカー」と呼ばれ、今後の普及拡大が期待されているとともに、FCVに水素を充填する水素ステーションの整備も急がれています。そこで、静岡ガスは、静岡県における水素社会実現の第一歩と捉え、「水素ステーション静岡」を開設することとしました。

Q水素ステーション静岡の仕組みは?

上木:静岡ガスが取り扱っている都市ガス(主成分:メタン)から水素製造装置によって水素を取り出しています。製造された水素は圧縮機により、圧縮し、蓄圧器に貯蔵されます。蓄圧器とFCVの圧力差により、水素がFCVへと充填される仕組みとなっています。FCVに水素が充填される際、急激に圧力が上がり、温度が急上昇します。そのため、充填の際には水素の温度を-40℃まで冷却し、FCV充填時に安全な温度が保たれるような仕組みとなっています。

Q水素ステーション静岡の特徴は?

鈴木:当ステーションの特徴の1つめは、定置式のオンサイトというところです。ガソリンスタンドのように他から水素を持ってくるオフサイト型ではなく、ステーション内で水素を製造します。2つめに、燃料電池バスが利用できる広い敷地であることです。3つめは、中間圧蓄圧器によって、水素を蓄圧器に貯める事により、水素製造装置をなるべく動かさない仕組みになっているところです。蓄圧器による加圧を繰り返すことで効率的な利用ができます。4つめは、パナソニック株式会社の純水素燃料電池により事務所内に電力を供給していることです。5つめには、スズキ株式会社が開発した燃料電池バイクへの水素充填にも対応していることです。バイクの充填には、70MPaの装置でしか対応できませんが、当ステーションでは、82MPaのものを調整して充填を可能にしています。

Qどのような安全対策を取っているのか

上木:水素は、水素脆化と呼ばれる鋼を脆くする性質をもっていますので、それを防ぐため特殊な鋼材を使用し溶接を数多く施しています。さらに万一に備えた検知器の複数装置や、水素が滞留しない構造等2重、3重の安全対策をとっています。

Qこれからの展望は?

鈴木:現在、静岡県内のFCV台数は40台程度です。FCVを納車するにあたっても、2~3年と長い期間を要していましたが、現在ではこのステーションができたことにより半年程度と短くなっています。今後は更にFCVの使用者が増え、水素ステーションも更に増えることを望んでいます。そのためには、FCVや水素ステーションについてより多くの人に知ってもらう事が必要になります。

上木:また、燃料電池バスが利用できる広い敷地であることから、燃料電池バスの普及も進んで欲しいと考えております。その他にも、自動車に限らず、水素ステーションで精製した水素により近隣の住宅や災害の際に体育館などに電気を供給できるようになればと考えております。このステーションでも利益が出せるようにしていきたいですね。
当社および静岡ガスグループは、水素エネルギーの普及を通して、今後も地域社会の発展に寄与するとともに、低炭素社会の実現に向けて取り組んでまいります。

水素ステーション設備


静岡ガス株式会社


(取材者:平成28年入社 総務部広報担当 日高)

”環境にやさしく災害に強いまち・むら”をつくる

題名


震災の影響を受け、国内のエネルギー事情は一変し、現在では地域のバイオマスを活用した自立・分散型のエネルギー供給体制の強化が重要な課題となっています。そのため、内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省(関係7府省)は連携して、バイオマス産業都市の構築を推進しています。再生可能な生物由来の有機物であるバイオマスを活用したまちづくりとはどのようなものなのでしょうか。



豊富な再生可能エネルギーを活用するバイオマス産業都市

全国の農村部・都市部の各地域において、豊富なバイオマス資源が存在します。間伐材等の木質物、食品廃棄物、下水汚泥、家畜排泄物などです。これら、地域のバイオマスを活用し、産業の創出や地域循環の再生エネルギーとして利用し、その取組により雇用を増やし地域の活性化につなげていくことを狙い、バイオマス産業都市構想が始まりました。地域に存在するバイオマスを原料に、収集・運搬、製造、利用までを経済性が確保された一貫のシステムとして構築し、地域の特色を活かしたバイオマス産業を発展させ、環境にやさしく災害に強いまち・むらづくりを目指すバイオマス産業都市。
平成25年に始まったこのプロジェクト、現在では50の地域がバイオマス産業都市に選定されています。平成28年度だけでも16の地域が選定されました。

実現可能なリアルな構想の都市が選定される

バイオマス産業都市になろうとしてすぐになれるものではありません。その構想が、関係7府省の共同選定を通ることで初めてなることができます。どのような構想の都市が選定されるのでしょうか。
それは4つのポイント「①先導性②実現可能性③地域波及効果④実施体制」を総合的に評価しています。①先導性は、全国のモデルになるような取り組みであるか。②実現可能性は、地域のバイオマスを活用し経済性が確保された一貫システムの構築が見込まれるか。③地域波及効果は、地域のバイオマス利用促進や産業・雇用の創出などの地域波及効果が高いか。④実施体制は、バイオマス産業都市構想の具体化、評価等を適格に実施する体制ができているか。選定する構想が絵に描いた餅というわけにはいきません。

一番の得られるメリットは関係府省からの支援

バイオマス産業都市に選定された地域に対しては、構想実現に向けて、その内容に応じ、関係府省の施策の活用、各種制度・規制面での相談・助言など、関係府省が連携して支援を行います。施策や各種制度の例として、経済産業省の「再生可能エネルギー熱利用加速化支援対策費補助金」や農林水産省の「森林・林業生産基盤づくり交付金」、関連税制として「農林漁業バイオ燃料法に基づく固定資産税の軽減」などがあります。地域だけで、バイオマス産業の促進は困難であり、国からの支援が大切な要素となっています。

地域の特色を活かしたバイオマス産業都市

上表は平成28年度に選定されたバイオマス産業都市の一覧になります。それぞれの地域の特色が出ているのがわかりますでしょうか。山林が多い地域ではやはり、間伐材等の木質バイオマスの活用が構想としてあげられていますが、その活用方法は様々です。例えば山形県最上町では間伐材を医療・福祉施設等に供給する地域熱供給システムに利用するとしています。一方岡山県津山市では、熱利用もありますが、マテリアル利用としてウッドプラスチック製品の製造やエコ断熱材の製造等を構想しているようです。間伐材一つとっても、地域によってその活用方法が違うのがわかります。
自分たちの地域で発生するバイオマス原料。廃棄物由来であったり、間伐材等の未利用不要物であったり、実際に地域から発生するものが原料となります。それを地域で活用するということは、そこに需要があるものでなくてはなりません。「経済性が確保された一貫のシステム」というのは簡単ではないでしょう。バイオマスの活用も、利益を生むものでなくては、地域の活性化にはつながりません。バイオマス産業都市構想の実現に向け、選定された都市はここからがスタートになります。早期の実現が期待されます。

平成28年度選定地域の構想概要一覧

2016年度に選定されたバイオマス産業都市から、次ページより”静岡掛川市バイオマス産業都市構想”に迫ってみます!

バイオマス産業都市となった静岡県掛川市に迫る

見出し

片山能志晴さん、松永真也

Qバイオマス産業都市に応募された理由は?

片山:当市には、市域の43%を占める森林が広がり、未利用間伐材等の豊富な資源があります。これらを上手く活用する中で、CO₂の排出削減や新たな産業の創出による地域活性化が図れないかという考えから応募に至りました。また、種々の理由で人の手が入らない森林が少なくないという現状から、このままですと荒廃の恐れもありますので、林業に関してもよい影響がでることを期待した部分もあります。

Q選定されたポイントは?

松永:実際に選定理由は明かされてはいません。今まで大規模な木質バイオマスの発電を行っている事例は多くありましたが、その全てが順調にいっている訳ではないようです。
当市では、小型木質バイオマスガス化発電設備による発電事業や熱利用事業を考えているため、実現性があると評価頂いたように思います。また、多くの市民が参加・参画できる構想であり、市民のみならず、民間企業や公共施設等、いろんな所に好影響をもたらす循環となっていることも含め、選定されたのだと思います。

Q掛川市のバイオマス産業都市構想とは?

片山:当市の構想では、市民が木遣い(森林の恵みを享受し資源として活用するなど)するまちをコンセプトに、地域で循環する産業を生み出し、市民が協働して森林に関わり、美しく風格ある山林を維持していくことを将来像としています。本構想では、6つのプロジェクトを掲げていますが、木質バイオマス燃料生産事業がその基幹事業です。その中に、協働による仕組みとして「木の駅事業」を組み込み、掛川らしさを出したいと考えています。「木の駅」事業とは、林地残材を地域住民の力で搬出し、木材の集荷場となる「木の駅事業」に集める事業です。当市は小規模林家が多く、また林業従事者も少ないことから、登録したボランティア等により、林地残材の一部を山から搬出することで、少しでも多くの資源を確保したいと考えています。搬出された間伐材等は、市内でチップ化し、他のプロジェクトの燃料として使用します。スマートコミュニティ街区(再生エネルギーの積極的な活用や電力需給を全体としてコントロールし省エネ化を図る街区)においては、小型木質バイオマスガス化発電設備を導入し、街区内に電力と冷暖房給湯用の熱を供給するプロジェクトを考えています。

松永:その他に木質バイオマス燃料を利用するため、リゾート施設等へバイオマスボイラーを導入し、温泉施設の湯沸しや宿泊施設の冷暖房への活用を計画しています。木質バイオマスボイラーは、ただ導入するだけでなく、「見せる」工夫をすることで本取組の視察等による集客増大効果を期待します。また、バイオマスボイラーの熱を利用した鶏糞堆肥の乾燥・造粒事業も計画しています。堆肥を乾燥・造粒することで保存性と取扱い性を改善し、集中する施肥時期の需要に対応することができます。
廃棄物系の事業としては、紙おむつのリサイクルプロジェクトを計画しています。紙おむつは現状ごみ処理施設で焼却した際の熱を発電や温水などに再利用(サーマルリサイクル)していますが、焼却時のCO₂排出量を低減し省資源化を図るため、パルプなど原料としての再利用(アップワードリサイクル)や紙おむつへの再生(水平リサイクルなどのマテリアルリサイクル)も視野に研究を進めていきたいと考えています。このプロジェクトは、課題も多く時間を要すると思われますので、参考となる他市の事例や核となる技術の確立状況を見極めながら長期的なスパンで取り組んでいきます。

Q現在の進行状況は?

片山:国が描くバイオマス産業都市や地域資源を活かした経済性が確保された循環型システムの構築というのはとても大きな話で、我々地方都市がすぐさま実現することは難しく、できることは限られています。ですから、当市では、将来目指す姿を念頭に置きながら、実現可能なところから着実に進めていく姿勢でいます。先に説明したプロジェクトも5~10年での実現を考えています。本構想は、木質バイオマスが中心ですので、その基幹事業となる燃料製造とそこに供給される木材を集める仕組みを構築すること、そして、そこに木の駅事業を上手く組込むことに今は取り組んでいます。

Q掛川市が目指す姿は?

松永:当市では、2040年時点の人口を12万人に戻すという目標を立てています。その目標を実現させるためには、環境・教育・文化が充実し、誰もが住みたくなる魅力ある街にしていかなければなりません。したがって、市民や企業等が環境保全活動を行いながら、地域のバイオマス資源を活用した産業を創出することで新たに雇用を生み出し、人の流れを作ることを考えています。

Q市民が取り組むべきことは?

片山:まずは、森林の恵みを認識して頂きたいと考えます。森林維持の取組に関心をもったり、森林をフィールドとした体験活動に参加したり、木の駅事業へ参画する等、より多くの方に関わりを持って頂くのが理想であり、願望です。森林税や基金の創出ということも検討していますが、そうした間接的な支援でも良いと思いますし、来年度からは木質ペレットストーブ等の機器導入に対して補助金を交付しますので、燃料として消費するということも良いことと思います。

Qこれからの課題は?

片山:まず大きな課題としては、安定的に木質チップ等の燃料を生産・供給するために、材料となる木材を効率良く山から搬出し、必要となる量を確保することです。そのためには、森林組合や林業従事者と連携して、事業を進めていく必要があります。また、林家の方だけでなく、街に暮らす人、市南部の海近辺で暮らす人々にも、関わりをもって頂く仕組み作りが重要と考えています。(敬称略)

掛川市バイオマス産業都市構想

全てを一貫生産する環境にやさしい食品のリサイクル~飼料の製造からお肉が消費者に届くまで~

株式会社エコ・フード様 見出し


静岡から5時間ほどかけて、株式会社エコ・フード様に行ってまいりました。工場のあたり一面は、農地で覆われていました。また日本有数の植木の街でもあることから、多くの木が植えられていました。このような地に、リサイクル工場があることを不思議に思いましたが、株式会社エコ・フード様は元々、養豚場を経営していたことから、製造した飼料をすぐに搬入できるように、このような農地に設立されたとの事です。



周辺環境

食品廃棄物を腐食させない!だから臭わない!

廃棄物処理施設と言えば、臭気が気になるかと思いますが、株式会社エコ・フード様の臭気対策は食品残渣を腐敗させないことです。受注した食品残渣はその日の内に集荷し、翌日には飼料化されています。当然、受け入れた食品残渣の保管もありませんので、腐敗等による臭気が発生しない環境となっているのです。北は宮城、西は兵庫からの食品残渣を搬入されているとのことですが、長距離を腐敗しないように搬入するのは難しいことなのではないかと思いました。しかし、「お客様のご依頼は断らず、受け入れるのが私どもの企業姿勢」だと仰る加藤様。そのため、突然のご依頼でも対応が出来るように、配車管理の担当者がドライバーの一日のスケジュールを確認できるようになっており、即座にドライバーの予定を組むことが出来ます。現在の位置情報も把握することができるので、急遽お客様の近くにいるドライバーを向かわせることもあるそうです。
私も、スーパーに行く手間を考え、つい多く食品を購入してしまい、食べきれずに捨ててしまうことがあります。しかし、手間をかけてその日使う分だけを購入していれば、捨ててしまうようなことはありません。保管する冷蔵庫があるからと言って、余計な物まで買ってしまわずに、その日のうちに食べられるものだけ買うという考え方もあるなと株式会社エコ・フード様を見学して思いました。
また、牛肉は腐敗が早いため、搬入後一度火を通しているそうです。そうしたひと手間も、飼料の安全性や臭気対策となっており、堅実な事業体制が感じられました。処理前保管を行わないため、場内は綺麗に整頓されていました。毎日工場内は清掃しているそうで、洗い流した排水は、汚水タンクに貯蓄し、リサイクルを委託します。場内を綺麗に保つには日々の清掃業務を怠らないことであると思いますが、それが株式会社エコ・フード様では習慣として行われているのが工場を回っていてよくわかりました。

そしてついに食品残渣を調合していきます

株式会社エコ・フード様の試行錯誤のうえ考え抜かれたレシピでの調合です!こちらは企業秘密で見せて頂くことはできませんでしたが、ミックスジュースのように様々な材料を調合していっていました。このミキサーに投入していくことでアルコール分も飛んでいくそうです。その後は、乳酸発酵させ、消化の良い飼料にします。この時、株式会社エコ・フード様では栄養価が偏らないように、配合飼料を調合し、緑茶(ガラ)もブレンドします。これにより、豚の健康に良いだけでなく、高品質な肉が作られます。

静岡にも販売されるブランド豚

飼育された豚は、株式会社エコ・フード様の独自のブランド豚(緑茶豚)として販売されています。不要になった緑茶(ガラ)を使用し、畜産を行っているからこそできる豚の健康面についても環境面についても配慮した取組だと感じました。気になるお肉ですが、都内のレストランや東名富士宮SAで販売しています。静岡にも株式会社エコ・フード様で販売されるお肉が好評を得ているとのこと、安心・信頼の出来る企業なのだと感じました。

株式会社エコ・フード様の一貫生産


会社概要

設立

平成10年9月

資本金

2,100万円

本社所在地

千葉県匝瑳(そうさ)市川辺208-1

事業内容

食肉(豚肉)の販売業

飼料製造・販売業

産業廃棄物の収集運搬・処理業

一般廃棄物の収集運搬・処理業


ISO14001取得


食品関連事業者における食品廃棄物等の不適正な転売防止のために~食品リサイクル法の判断基準省令改正~

見出し食品廃棄物


昨年1月に発覚した産業廃棄物処理業者による食品廃棄物の不適正転売を受け、1月26日(木)に、「食品リサイクル法」における食品関連事業者が取り組むべき措置の指針の見直しを検討するとともに、食品廃棄物等の不適正な転売防止のための取組が適確に実施されるよう、取組指針を示したガイドラインが公表されました。



右記にもあるように「食品リサイクル法の判断基準省令の改正に基づき、ガイドライン(食品廃棄物の不適正な転売防止のための取組の指針)が策定され、食品関連事業者には以下の3点が求められる取組として挙げられます。

食品廃棄物等の不適正な転売防止のための取組の指針のガイドライン

全ての食品関連事業者に求められる取組

食品リサイクル法における食品関連事業者が取り組むべき措置の指針(平成29年1月改正により追加されたもの)

食品関連事業者が取組むべき措置の指針

PCB廃棄物の焼却・無害化処理方法とは?

株式会社太洋サービス様 外観と取材

PCB特措法により、PCB廃棄物及びPCB使用製品については、処理期限までに処分することが義務付けられています。 今回は、PCB廃棄物がどのように処理されているのか迫るべく、東海地域で初めて低濃度PCB廃棄物の焼却・無害化処理施設が新設された株式会社太洋サービス、常務取締役の鈴木裕司様にお伺いしました!

PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは?

PCBは絶縁性や不燃性等の特性があり、変圧器コンデンサ等の電気機器の絶縁油として幅広い用途に使用されていました。なかでも、コプラナー(共平面状構造)PCBは毒性が極めて強くダイオキシン類の一つとされています。

平成24年にPCB特措法施行令の一部が改正され、PCB廃棄物を保管している事業者は、平成39年3月31日までに自ら処分するか、もしくは処分を他人に委託しなければなりません。

PCB廃棄物の種類

PCB廃棄物には、廃PCB等・PCB汚染物・PCB処理物があり、その中でも(高濃度)PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分けられます。

株式会社太洋サービス様の低濃度PCB廃棄物の無害化処理

平成28年3月30日付で環境大臣より、低濃度PCB廃棄物の無害化処理の認定を取得されました。当該無害化処理施設は、静岡県内における唯一の施設です。現状、月15t程のPCB廃棄物を受け入れています。

信頼性の高い分析により、適正な処理を実施

富士通クオリティ・ラボ・環境センター株式会社様の協力のもと、PCB濃度分析、廃棄物の性状分析などの専門業者による分析を行うことで、適正な処理を可能にしています。

富士通クオリティ・ラボ・環境センター株式会社様

処理フロー

固定床炉

焼却処理において、温度管理が非常に大切になります。廃棄物ごとに最適な温度・時間設定で処理が行えるよう、自動化されていました。そのため、少数のスタッフで効率的かつ安全に工場が運営されています。また、安全対策として管理室と現場の双方操作により、稼働することができないように制御されています。

固定床炉

機械のメンテナンスは、複数の専門業者に、違う目で毎月点検を委託しています。

会社概要
設立

昭和49年8月22日

本社

浜松市西区篠原町9254-2

篠原工場

浜松市西区篠原町26745-1

資本金

1,000万円

事業内容

廃棄物の受託処理

静岡県内トップクラス121許可品目を保有

環境省より、二酸化炭素排出抑制対策事業 採択

工場内は、屋外に荷物等がなく、屋内も整理整頓され、大変綺麗で広々としていました。 常務取締役の鈴木様から、工場の計画から開設まで、10年という長い年月をかけ、完成させたとお聞きしました。ただはやりに乗っかるのではなく、年月は掛かっても、どうすれば効率よく、適正かつ安全に処理が出来るのかを考えられており、その誠実な経営の仕方そのものに大変感動しました。また、PCB廃棄物の無害化処理認定を、約1年半という短い期間で取得されたとのこと、行政や国からもお墨付きの信頼のおける企業であることがよくわかりました

こんなこともしてくれるの?~エコライフに何でもお任せ!~

樹木伐採

エコライフアシストでは、広報誌内でもおなじみ、「うっちゃるら‐藤枝店‐」で粗大ごみ・不用品回収を行っております。その「うっちゃるら‐藤枝店‐」では、更に幅広くお客様のご要望にお応えするためにも、何でもお任せいただけるように業務展開をいたしました!どのようなことが出来るようになったのでしょうか。今回は、エコライフアシストの新事業に迫ってみます!

「うっちゃるら」とは?

安心してご依頼いただけます! エコライフアシストの「うっちゃるら‐藤枝店‐」では、藤枝市・焼津市・島田市・吉田市・牧之原市・御前崎市・川根本町の各自治体から一般廃棄物処理業許可を取得し、粗大ごみ・不用品の回収を行っています。許可一覧については、エコライフアシストのHPをご覧ください。

http://www.ecolifeassist.co.jp/

一般廃棄物処理許可取得対象エリアとうっちゃるたのポイント3点

この他にもこんなことが出来ます! 自分だけでは、どうしようも出来ず、手が付けられないお困りごとはありませんか?

たとえば・・

遺品整理と空き家管理

物置の解体・撤去と樹木伐採と便利屋

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エコライフアシストでは、信頼のおけるネットワークを生かし、それぞれに応じた専門の業者による、適正で安心できる対応をさせて頂いております。また、不要になったピアノなどの高級品は、買取業者を紹介させて頂くなど、お客様にとって最善な方法でお困りごとを解決して参ります。

エコライフアシスト営業

株式会社クリショー様の美しい安定型埋立処分場。

株式会社クリショー様の美しい安定型埋立処分場。

今回、広島県の安定型処分場である株式会社クリショー様を田中が訪問してきました。

初めての安定型処分場見学ということで、知識でしか得たことのないものを実際の目で見ることにより、安定型処分場への認識を新たにすることができました。廃棄物の終着点である最終処分場とはどのような場所なのでしょうか。

安定型最終処分場とは

最終処分場は、環境保全の観点から汚水の外部流出、地下水汚染、廃棄物の飛散・流出、ガス発生、そ(鼠)族昆虫の発生等を防止しながら、所要量の廃棄物を安全に埋立処分できる構造物です。

処分可能な物によって、その構造・基準が異なっており、三種類の最終処分場がありますが、安定型最終処分場では、有害物質や有機物等が付着しておらず、雨水等にさらされてもほとんど変化しない安定型産業廃棄物(廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず、がれき類)が埋立処分することができます。埋立を行っても性質が変化せず、ガスや汚水の発生がなく環境汚染をしないものが対象となります。

株式会社クリショー様とは

広島県広島市で、17年にわたり安定型最終処分場を稼働させ、地域の方々にもご理解を頂きながら長期にわたり事業を行っている産廃処理業者です。グループ会社で行われている建設業のノウハウを生かし、安定型最終処分のスペシャリストとして、環境保全と汚染予防を最重要事項として、安全・安心、そして非常にきれいな処分場を運営しています。ISO14001も認証取得しています。

何故静岡から広島へ?処分場の現状

広島駅から車で約1時間。広島県と島根県を結ぶ大きな国道から少しそれた山間部にクリショー様の安定型最終処分場はあります。

現在、中間処理後の安定型廃棄物の一部をチューサイからクリショー様に搬入していますが、静岡県内の廃棄物が広島まで行っているのは驚かれるかもしれません。現在、クリショー様では、関東方面からも受入をされています通り、震災の影響もあって、東日本方面では最終処分場の確保が難しくなっています。関東、中部の廃棄物が西部方面で処分されているのが、国内の現状となっています。

クリショー様の所在地

処分場の容量は?

処分場の埋立面積は157,285.6m2となっており、東京ドーム約3.3個分です。埋立容量は3,948,728.4m3となっており、今年4月時点での残容量は2,101,821m3と、今後も継続可能な十分な残容量が確保されています。

まだまだ余裕の残容量!

搬入される廃棄物への対応

埋立物が搬入される毎に、それらを必要に応じて、許可取得済みの移動式破砕機にて破砕して埋立物を細かくします。その後、コンパクターと呼ばれる大型の重機にて十分に転圧をかけます。複数台の重機が稼働し、効率的に作業を行っている風景は圧巻です。一日の搬入物の処理が終了後、即日覆土を行っています。毎日覆土をすることで、臭気の発生を防ぎ、衛生面での対策を徹底しています。

大型重機が動く光景は圧巻の一言!

処分場の安全対策

また、安定型埋立処分場では、不要となっているガス抜き用の管が本処理場では埋設されていました。搬入物に不適正なものが入っていないか、全車両展開検査を実施していますが、安心・安全への対策として、管理型埋立処分場と同様にガス対策がなされています。

ガス抜き用管

浸透水に関して、年一回の重金属の検査だけでなく、毎月水質検査を行い、COD、pHの値を確認しています。適切な維持管理が、最終処分場では最も大事なことです。

周辺地域への配慮

周辺自治会の方々とは協定を結んでおり、月に1回以上、施設の確認にもいらっしゃっています。処分場の見える化が進められていて、地域の方々にもご理解頂けていると感じました。最終処分場はもちろんのことですが、産業廃棄物処理というものは、地域の方々のご理解あってのものです。

クリショー様を訪問し、その広大な敷地にまず驚きました。今後も20年近くは埋立可能な処分場は、深さ・広さ共に想像を超えています。また、徹底した管理の元運営されており、埋立完了している部分の整地は完璧と言えるものでした。土堰堤どえんていも緑地化されており、景観や緑化に対しても意識されています。隣地は山林でありますが、シカが降りてきては、日向で昼寝をするなど、環境配慮が適切に行われているからこそだと感じました。こうした最終処分場があるからこそ、私たちの消費する生活は成り立っています。廃棄物を排出する際には、その先ではどのような処分がされているのか今一度考え、適正処分へのご協力をお願い致します。

食品廃棄物のリサイクル~食品廃棄物の徹底した管理体制~

破砕機

食品廃棄物横流し事件が起きてから、早1年が経とうとしています。排出事業者にとって食品廃棄物の行方については大変気になることかと思います。食品廃棄物はどのようにリサイクルされ、どのような管理体制を整えられているのでしょうか。今回は、食品廃棄物の徹底した管理体制を整え、国内の食の循環も支える食品廃棄物処理業者の株式会社ワールド・クリーン様を訪問いたしました!総務課長・工場長の藤本和也様にお話しを伺いました。

国内で平成25年度には、1927万トンの食品廃棄物が食品関連事業者様から発生し、このうち、製品廃棄等でまだ食べられるのに廃棄されてしまう「食品ロス」の量は、年間約330万トン(国民1人1日当たりおおよそ茶碗1杯分のご飯の量に相当)になります。

食品リサイクル法では、「食品ロス」の

  1. 発生を抑制したり、減量したりするなど最終処分量を減少
  2. 飼料や肥料等への利用、熱回収等の再生利用

についての基本方針を定め、食品関連事業者による取組を促進しています。

食品リサイクル手法の飼料化については、食品循環が有する豊富な栄養価を最も有効に活用できることや飼料自給率の向上にも寄与することから、優先される再生利用方法です。次に肥料化となっております。

飼料・肥料市場

日本の飼料自給率は27%程(平成27年)であり、肥料においては自給困難な状態で、どちらもほとんどは海外に依存しています。しかし、世界の飼料・肥料穀物需給動向をみると、人口増加や中国・インドなど新興国の食糧の消費パターンの変化等により、食糧生産に欠かせない飼料や肥料需要は右肩上がりで増えていくと予想されます。今後飼料の高騰や不足が進むと考えられ、国内のリサイクル飼肥料を活用促進することが求められています。海外からの依存を減らし、飼料・肥料価格を抑制することは、結果として、国内の飼料・肥料市場の安定推移に繋げることが出来るのです。

飼料、リサイクルフロー図

株式会社ワールド・クリーン様の管理体制!

  1. 飼料化リサイクル~飼料と肥料化のものは、どう分けられるのか?~
  2. 現在ワールド・クリーン様で受け入れた食品廃棄物は、飼料化されるものと肥料化されるものに分かれています。飼料化できないものが肥料化されています。飼料化されるものは、豚のえさとなるため、品質が求められています。塩分や油分が高いものは飼料に向きません。飼料にできるものは、養豚場との契約の中で明確に分けられています。また、それだけでなく、飼料になったものは豚を育てて、最後には、人の口に入るものになります。だからこそ、自分が口にできないようなものは、飼料として出荷しないと藤本工場長は語っていました。食品廃棄物を扱うからこそ、腐敗は大きな問題だと考えられます。臭気の問題を含め、大型の冷蔵庫施設を設け、腐敗の早いものについては、冷蔵庫に保管しています。

    冷蔵庫保管中の処理品

  3. 臭気対策
  4. 臭いの発生しやすい食品を扱っているため、食品は工場内や冷蔵庫に保管したり、工場内に消臭剤を噴霧するなど、消臭対策を行っています。そのため、工場内外においても臭気が気になりません。掃除は毎日行い、週に一度、防虫作業をするなど徹底して行い、社員に対しても日頃場内を清潔に保つ意識掛けを行っております。視察に来られる方には来るたびによくなっているとお言葉を頂けるそうです。

    消臭機

  5. 廃棄物の管理
  6. 搬入された廃棄物には、それぞれバーコード付きの管理票を貼り付けています。処分された廃棄物のバーコードを読み取ることで処分の完了を確認し、搬入された廃棄物が処理前での持ち出しがされていないか、適正処分を確認することができるシステムを構築しています。このシステムがあることで、いつ・どこのラインから・どのような廃棄物が・どの程度処分されたかがデータベースに記録されます。廃棄物の見える化を促進し、お客様に安心して任せて頂ける体制を整えています。

    会社概要
    設立

    平成4年4月

    代表取締役

    長尾 秀義

    資本金

    1,000万円

    従業員

    25名

    事業内容

    産業廃棄物中間処理
    産業廃棄物収集運搬
    産業廃棄物の再生
    飼料販売
    上記に付帯する業務一切

    飛鳥リサイクルセンター外観

    株式会社ワールド・クリーン様は、ほとんど臭気がなく、場内も綺麗に保たれていました。人が食べられなくなったものが、豚等のエサにリサイクルされ、農業ないしは、日本の食の未来を支えることに繋がっており、大変奥深い事業だと感じました。食品ロスだからといって雑に扱うのではなく、人々の口に運べる安心できるものか判断されたり、徹底して人の手で中身と外を分けられたりしていると知り、感謝の気持ちが込み上げてきました。多くの方の努力のおかげでおいしいお肉が食べられるのだと感じられる一日でした。

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