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「環境の日」~世界の取り組み~

森林

6月5日は、「環境の日」です。「環境の日」には、どのようなことが行われたのでしょうか。そして私たちが考え、取り組むべきこととは何なのか。各地で行われた取り組みに迫ります。

環境の日及び環境月間とは

「環境の日」とは、昭和47年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたものです。国連では、日本の提案を受けて6月5日を「世界環境デー」と定めており、日本では「環境基本法」(平成5年)が「環境の日」を定めています。今年度は、低炭素社会・自然共生社会・循環型社会の形成と安心・安全の確保に向けた取組、東日本大震災・熊本地震からの復興・創生を推進します。平成3年度から6月の1ヶ月間を「環境月間」としており、6月中は、関係府省庁や地方公共団体などにより全国で様々な行事が行われました。関係府省庁・都道府県・政令指定都市・ 東京23区が実施する各種行事は、各府省(15省庁)352件、都道府県(47都道府県)740件、政令指定都市(20都市)242件、東京23区57件、合計1,430件です。(※図1) 

環境月間主な県別関連行事(※図1)

エコライフ・フェア2017

エコライフ・フェアは、毎年6月の環境月間に全国各地で展開される様々な行事の中の主たる行事の一つとして、平成2年以来、環境省、関係地方公共団体、関連法人、団体、企業、NGO 等が連携し、環境保全全般にわたる普及啓発活動を実施してきました。環境の一大イベントとして人気が高く、毎年7万人近い人が訪れます。今年は6月3日(土)及び4日(日)に、東京・渋谷の代々木公園で開催しました。「パリ協定発効!キミの「賢い選択」が地球の未来を切り拓く!! 」をテーマに、多彩なイベントが実施され、大勢の人でにぎわった2日間でした。ステージでは、山本公一環境大臣と“小型家電リサイクル応援マネジャー”を務める女優の芳根京子さんが、使用済み携帯電話などの小型家電から金銀銅などを回収し、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のメダルを作る「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」についてトークを行いました。また、東北の魅力発信!ご当地キャラとのクイズ大会やトヨタ自動車株式会社の新型プリウスPHVの展示など、環境について楽しみながら学び、体験できるブースも開かれました。その他の県でも、県特有の自然の恵みの価値を体験するエコツーリズムのイベントや田植え体験、不法投棄監視パトロールを実施するなど様々な取り組みが行われました。

世界が全体が動く 「世界環境デー」

世界各国でも、6月5日に環境保全の重要性を認識し、行動契機とするために様々な行事が行われています。World Environment Dayのサイトでは、国立公園や秘境の地など環境に関わるお気に入りの写真やビデオを自分自身の思い出をふまえて共有したり、(iNaturalist app)をダウンロードし、自分の裏庭で見つけた生物を撮影して所見を記録したりするだけで貴重な野生生物の追跡を助けるなどのイベントが掲載されています。また、今自分が気になっていることを他の人たちも簡単に関与できるイベントとして自発的に登録することもできます。

わたしたちがすべきこと

このように、環境の日や環境基本法、自然再生推進法等の自然保護活動を目的とした日や法律が定められています。(※図2)時代の流れによってまだまだ課題がありますが、この日に少し考えてみたり意識したりすることでも、環境をより良くすることができると思います。環境への配慮は国民の義務ではないものの、それに近い「責務」として位置づけられています。環境基本法は、国民に日常生活の中で環境への負荷の低減に自ら努めることを求めるとともに、国や地方自治体が実施する環境保全のための施策に協力すべきであるとしています。循環型社会や低炭素社会を実現するには、一人ひとりが環境に配慮した暮らしや活動を心掛ける必要があります。「環境の日」に限らず、環境によいことを進んで実践することが大切です。

環境の法律(※図2)

私たちの身近なところでは、環境の日や環境月間にどのような取り組みを行っているのでしょうか。特集2に環境日本一を目指す藤枝市の取り組みについて取材してきました。

市民・事業者・行政のチカラを結集して”環境日本一”を目指す藤枝市

藤枝市 環境水道部 環境政策課 環境政策担当係長 大塚拡さん

藤枝市は、“もったいない”をキーワードに誰もが環境問題に「気付き」「学び」「行動」をする“環境日本一”を目指しています。特に、6月の「環境月間」及び12月の「“もったいない”運動推進月間」には、この取組を強化しています。


環境日本一を目指しているのはなぜ?

大塚:藤枝市では、生活の基盤に直結する4つのK(「健康」「教育」「環境」「危機管理」)の日本一を目指した取組に力を入れています。
「環境」については、先人の知恵である“もったいない”の精神に学び、無駄の多い暮らし方を見直し、かけがえのない環境をより良いものとして次の世代に伝えることが、市民の安心安全な暮らしにつながります。
 藤枝市は、環境を守ることへ高い意識を持つ市民・事業者・行政が協力して、21種類ものごみの分別収集や様々な環境保全への取組を進めています。この協力体制を藤枝市の強みとして、これをさらに高めるための「人づくり」「場づくり」「しくみづくり」を行うことにより、誰もが環境に良い行動ができる“日本一の環境行動都市ふじえだ”を目指しています。


主にどのような取組をしているのか?

大塚:藤枝市の環境日本一に向けた取組は、「藤枝市“もったいない”運動」と称してごみの分別収集、再生可能エネルギーや省エネルギーの普及、環境に良い行動を進めるための教育や啓発を行っています。
ごみの分別収集では、資源・不燃ごみの分別の徹底と燃やすごみの減量を進めています。さらに、燃やすごみの多くを占める生ごみの分別回収を一部地域で実施しています。集められた生ごみは、チューサイグループの㈱エコライフアシストに肥料化を委託することにより、資源の有効活用や温室効果ガス削減などの環境負荷の低減を図っています。
再生可能エネルギーや省エネルギーの普及としては、環境月間である6月より、住宅用太陽光発電・太陽熱・家庭用燃料電池の設置への補助や、「節電アクションキャンペーン」「グリーンカーテンコンテスト」「ライトダウンキャンペーン」の呼びかけを開始しています。
環境に良い行動を進めるための主な取組としては、「エコマイスター育成事業」という環境に関する活動の輪を地域へ広げるリーダーの育成支援をしています。当事業では、環境の専門家による講義や施設見学に参加するとエコマイスターとして認定されます。
また、「環境フェスタ“もったいない”inふじえだ」を5月に開催しています。当フェスタは、市民団体や事業者とものを作ったり遊んだりする体験を通して、どういった環境行動をしているのかを紹介する場となっています。今年度は、5月20日に行われ、約6,700人もの市民の方々に参加していただきました。
さらに、“もったいない”運動推進月間である12月には、「“もったいない”市民のつどい」を開催しています。特に、12月の第3金曜日を「藤枝市“もったいない”アクションデー」として、「市内統一ノーカーデー」や「まち美化」など、環境行動を集中して実践する日としています。
環境に関して活躍意欲のある方は、まずは環境フェスタや市民のつどいに足を運んでみたり、エコマイスター育成事業に参加して、環境の知識や経験を持っていただきたいと思います。


子どもたちに向けた取組は?

大塚:環境意識を小さい頃から身に付けて頂くことが、とても大切なことだと思っています。
小学4年生を対象に、「もったいない電気みっけ隊」の隊員として家の電気使用量の確認や、“もったいない”をテーマとしたポスターコンクールを行っています。また、小中学校では、緑のカーテンを設置したり、アルミ缶回収・残飯を無くすなどの「“もったいない”アクション宣言」に取り組んでいただくなど、環境の大切さに気付くきっかけづくりをしています。今年度から実施する環境教育人材育成事業では、学校の環境教育の取組にあわせて、それに関連するパンフレットを提供したり、講師を派遣するなどの支援を行う予定です。
高校生に対しては、「次世代環境リーダー育成事業」を行っています。「藤枝市の環境について」をテーマに論文コンテストを行い、それにより選ばれた高校生を「高校生環境リーダー」として任命しています。彼らは、ハワイに行って自然エネルギーの先進的な政策を学んだあと、市民のつどいにて報告していただいています。この報告から新たに環境の知識を学べただけでなく、日本の方が進んでいる取組があることに気付くことができ、誇りを持って環境保全活動に取り組めるとの声がありました。
子どもたちには、これらの事業で学んだことを周囲の子どもたちと共有するなど、知識を生かして活躍していただきたいです。

事業者様が出来る取組は?

大塚:事業者様向けには、環境経営システム「エコアクション21」の導入を支援する「自治体イニシアティブプログラム事業」を商工会議所と共催していますので、積極的に参加していただきたいと思います。また、再生可能エネルギー設備や省エネルギー設備を導入する事業者様に向けた補助事業や取組事例を紹介するセミナーを行いますので、是非参加していただきたいと思います。

今後の課題は?

大塚:市民一人一人が環境への意識を広げる事が大切です。そのためには、人材育成にもっと力を入れて、環境をあまり意識していない人に意識してもらうようなきっかけを作ることが、一番取り組むべき課題です。
ごみの減量については、一人一日当たりのごみ排出量が全国でも4番目に少なくかなり進んでいますが、地球温暖化防止をよりいっそう進めるためには、生ごみを出さないことや分別の徹底が必要です。市民のみなさんには、どうしても出てしまう生ごみは水を切って分別していただくなどの工夫をしていただきたいです。また、事業者様においては、まだまだ燃やすごみを削減する余地があると思いますので、ご協力いただきたいと思います。
藤枝市環境基本計画では、目指す環境像として、市民・事業者・行政が協働して「人のチカラ」を結集して「“もったいない”を実践する環境行動都市・ふじえだ」を築き上げることとしています。
 皆様には、環境を守るために出来ることから行動し、人から人に広げる取組をしていただくようお願いします。(敬称略)
(取材者:平成28年入社 総務部広報担当 日高理秀)


エコマイスター育成事業、環境フェスタ”もったいない”inふじえだ、高校生育成リーダーのハワイ研修の様子

生物の命を奪う海洋汚染~人間の不十分な廃棄物管理が生態系を脅かす~

水中ウミガメ

海洋汚染の現状

地球表面の7割にも及ぶ青い海は、豊かな生物の多様性を生み、私たちの食生活を支えるだけではなく、気候の調整や水質を浄化する力を持っています。しかし、その力には限界があり、一度汚れた海を元通りの青い海にすることは容易ではありません。 日本の周辺海域における油や有害液体物質の海上への排出、廃船等廃棄物の不法投棄等による海洋汚染は、依然として後を絶たない状況にあり、海中のバクテリアが汚染物質を分解しても追い付かないほど、地球の海は汚れてきています。

海洋汚染の原因

海洋汚染の原因として、「国連海洋法条約」では、次のように分類しています。1つ目は、河川、パイプラインなどを通じて川に流れ込む工場や家庭からの汚染物によるものなど陸からの汚染があります。2つ目は、海底資源探査や沿岸域の開発などの活動による生態系の破壊、汚染物質の海への流入などです。3つ目は、投棄による汚染です。4つ目は、船舶の運行に伴って生じる油、有害液体物質、廃物などの排出による汚染です。5つ目は、大気汚染物質が雨などとともに海洋に達して生じる汚染などが挙げられています。また、タンカー事故や戦争も大きな海洋汚染の原因と考えられます。

海洋汚染による海や人間への影響

代表的な水質汚染の影響には、公害があります。過去には、汚染水を飲んでしまったり、体内に吸収してしまったりすることによって水俣病やイタイイタイ病などの被害が起こっています。海に流出する有害な化学物質は、食物連鎖を通して濃縮されながら、生物の体内に蓄積されていきます。そのため、生態系のピラミッドの一番上にいる人間ほど、高濃度の有害物質を取り込むことになります。 私たちが出す生活排水には多くの有機物が含まれており、その多くは下水処理場で取り除かれますが、海に流出した有機物は海水を富栄養化し、植物プランクトンの大発により赤潮を招きます。プランクトンは、魚のえらに詰まったり、海水中の酸素を減らしたりし、魚介類の大量死を引き起こすことがあります。また、海流が滞ることにも繋がり、自然の浄化機能が上手く働かなくなる場合があります。そのため、漁業にも大きなダメージを与えます。

ごみによる生物への悪影響

海洋汚染の原因の大半を占めているのは、陸上での不十分な廃棄物管理により海洋に投棄されたプラスチック類、発泡スチロール、プラスチック製品の中間材料であるレジンペレットなどが海鳥や海洋生物の体内に入る被害があります。海には、大きさ5mm以下のプラスチックいわゆる“マイクロプラスチック”が大量に漂っており、重さにして27万トンとなります。 “マイクロプラスチック”は、海水中の油に溶けやすい有害物質を吸着させる特徴を持ち、100万倍に濃縮させるという研究結果も出ており、生態系への影響が懸念され始めています。生物の中には人工のごみとエサの区別ができずに、間違えてプラスチックを飲み込んでしまうものもおり、こうした誤飲・誤食を繰り返す生物は、ごみが胃などの消化器に溜まり続け、エサを食べる事ができなくなり、死んでしまう場合があります。マイクロプラスチックの問題は、世界的課題だと指摘され、日本の環境省も大規模調査を開始しています。海洋汚染は、さまざまなところで生物に影響を与えているのが現状です。また、生き物の中には、好奇心やごみの陰に集まる魚を食べようと近づき、ごみが体の一部にひっかかってしまう危険もあります。人間と違って一度ひっかかったごみを器用に取り外すのは難しく命を落とす生き物もいます。

物質別汚染確認件数の推移

海洋生物の減少

人間活動によって引き起こされている現在の生物の絶滅は、一年間に4万種程度が絶滅しているといわれています。生物多様性が豊かとされる沿岸域の生態系が人間活動により大きな影響を受け、損失の危機にあることが指摘されています。 海の中だけでなく、砂浜についても河川や海の砂利等の採取や河川上流部の整備等による土砂供給の減少、沿岸の構造物による漂砂システムの変化などの影響を受け、海岸侵食が進んでいます。また、大型の海藻が密生した海中林などが著しく衰退する磯焼けなどの様々な生態系の変化やサンゴの白化現象などもあります。 このような砂浜の減少や環境の悪化、水質汚濁等により、アサリ類、ハマグリ類その他生活の一部を浅海域に依存する鳥類・魚介類等の個体数の減少が指摘されています。

海洋汚染に伴い、わたしたちの身近の生物にはどのような被害が起こり、被害を減らすために私たちはどのような対処をしていくべきなのでしょうか。特集2でアカウミガメの保護活動をする御前崎市に取材をしてきました。

アカウミガメの保護活動と亀バックホームスクラム大作戦!

亀バックホームスクラム大作戦!

御前崎市は、日本の北限のウミガメ産卵地として、アカウミガメとともに国の天然記念物に指定されています。しかし、アカウミガメは国際的な絶滅危惧種として生息数は減少しています。アカウミガメを保護するために私たちに出来ることとは何なのでしょうか。

御前崎市ウミガメ保護監視員 髙田正義さん

Qアカウミガメとは?

髙田:アカウミガメは、静岡県内では、遠州灘海岸から御前崎に掛けて大体5月下旬から7月までの産卵期で上陸を始め、産卵をします。ふ化する適温としては、25度~27度であり、猛暑の夏場はほとんどふ化しません。

アカウミガメの産卵の様子

Q御前崎市ウミガメ保護監視員とは?

髙田:御前崎市では、ウミガメ保護監視員8名を委嘱し、ウミガメの保護活動に力を入れています。私どもは、ふ化できない卵を守るために毎年アカウミガメの産卵期に合わせて監視を始めます。今年は5月15日から朝4時前後に海岸を見回り、見つかった卵は全て採取して御前崎にある「アカウミガメふ化場」に持って行き、管理をします。そして、80日前後で孵化した子亀は夜中に海に放流しています。 昨年、御前崎海岸へ上陸したアカウミガメは183頭であり、産卵頭数は86頭。そして、産卵個数は9,160個でした。その内、ふ化した数はおよそ半分の4,430頭です。一昨年は例年より、極端に少なかったのですが、その理由はまだわかっていません。ふ化できなかった子亀においては、毎年子亀供養祭を行っています。今年は半分以上がふ化できるように努めたいです。

Qアカウミガメはなぜ減少していると考えられますか?

髙田:アカウミガメが減少する原因として、1つ目には、アカウミガメが高確率で産卵に来る海岸に津波対策によって岩場が設けられていることが挙げられます。これにより、砂浜まで上陸出来ず、産卵に来る数が減少しています。 2つ目は、磯焼けです。海藻が腐食することで、ウミガメの好物であるエビやアワビなどの甲殻類の採餌が困難になっています。 3つ目は、ふ化した子亀が花火など海より明るい光や海岸に落ちているごみに迷い込み、海に辿り着けないことが挙げられます。ごみは台風や大雨により、沖に多く上げられています。

Qこれらの問題にどう対処していますか?

髙田:アカウミガメが産卵で海岸に上陸する前に海岸の清掃活動を行います。 年に一度、御前崎中学校主催で御前崎市御前崎の海岸を清掃する「亀バックホームスクラム大作戦」が行われます。今年は4月28日に私どもや静岡県産業廃棄物処理協同組合、産業廃棄物処理業者などの他に御前崎小学校、白羽小学校が初めて参加し、約1,000人で清掃を行いました。参加者は協力して流木やプラスチックなどのごみを選別しながら拾った後、産業廃棄物処理業者によって運搬、処分を行います。この活動は、海岸清掃を通して、アカウミガメの生息環境を改善し、地域の自然を大切にする態度を養うとともに、活動を通して仲間との親睦を深めることを目的としています。

Q海岸のごみは増えていますか?

髙田:私は、戦後のときからこの海岸を知っています。昔はガスがなかったことから海岸の流木を家で燃料として使用しており、流木はほとんど見られませんでした。そしてごみについても今より少なかったです。それでも最近では、お店などでレジ袋の有料化や代替の袋を販売するようになったことで、海岸で見かける袋のごみが急激に減り、一番海岸のごみで多いペットボトルについても3分の1に減っています。 戦後は食糧も少なく、亀を口にしたこともありました。その分、亀も身近に感じられますし、自分も亀の助けになりたい気持ちがあります。

(取材者:平成28年入社 総務部広報担当 日高)

未来を走る究極のエコカー

題名


自動車による公害問題

日本における自動車の普及はめざましく、米国、中国に次ぐ世界第3の自動車保有国となっています。しかし、国民生活を便利にするはずの自動車の使用は、大気汚染問題、水質・土壌問題等の地球環境への影響を及ぼします。これらの主な要因となっているのは、自動車の排出ガス(CO₂)です。自動車からのCO₂排出量は、日本全体の排出量の約2割を占めており、地球温暖化対策を推進するためには、自動車からのCO₂排出量を削減することが重要な課題となっています。(※図1)
自動車排気ガスによる被害の大きな特徴は、工場等から排出される煤煙に比べ、その範囲がきわめて広いことです。自動車は、「動く煙突」といわれるように、空間を自由に選択しながら移動します。一定の地点に固定された工場の煙突などに比べ、自動車排出ガスがきわめて広範囲に拡散されます。したがって自動車排出ガスは、道路や交差点に限らず、一般の家庭内にも侵入して住民の健康に悪影響を及ぼします。


2014年度日本の部門別二酸化炭素排出量の割合


わたしたちにできること

こうした事態を前にして、私たちは、自動車と人々の生活との関係について、再検討すべき段階に立っています。
その中でも環境に優しい車を選ぶことも私たちのできる取組みの一つです。昨今では、CO2の排出が少なく空気を汚さない様々な自動車の開発が進められています。その中でも、自動車の購入時に、企業や個人ドライバーがいかに環境(燃費)の良いものを選ぶかが注目を集めており、政府も補助金を出したり、税金を安くしたりするなどして低公害車の普及に努めています。最近は、一般的な自動車よりも燃料費がかからず、維持管理に手間もかからない乗る人にもやさしい自動車が次々と世に送り出されており、具体的には、ハイブリッド自動車、電気自動車などがあります。その中でも今後普及を推進されているエコカーの一つである、燃料電池自動車について取り上げます。(※図2)


FCVの仕組み

燃料電池自動車【FCV(Fuel Cell Vehicle)】とは?

搭載した燃料電池で水素と酸素の化学反応によってつくった電気により、モーターを回し、走行する自動車です。使用燃料には、長期的には水素が使用されると考えられていますが、水素は燃料供給などの面で課題があるため、現在はインフラの整備や取扱い、価格、効率などの面で、各種燃料を比較、検討している段階にあります。(※図3)


環境にやさしい自動車の種類と特徴

FCVの5つのメリット

水素は宇宙で一番豊富であると言われるクリーンなエネルギーです。その有力なエネルギーを利用したFCVには、5つのメリットがあります。
1つめは、有害な排出ガスがゼロ、または少ないことです。走行時に発生するのは水蒸気のみで、大気汚染の原因となる二酸化炭素(CO₂)や窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、浮遊粒子状物質(PM)がまったく排出されません。 また、ベンゼンやアルデヒドなどの有害大気汚染物質の排出もありません。(※ 水素を直接燃料として使用する直接水素方式のFCVの場合)
2つめは、エネルギー効率が高いことです。現時点で、ガソリン内燃機関自動車のエネルギー効率(15~20%)と比較して、2倍程度(30%以上)と非常に高いエネルギー効率を実現しています。 燃料電池自動車は、低出力域でも高効率を維持できるのが特長です。
3つめは、多様な燃料・エネルギーからの製造が可能なことです。天然ガスやエタノールなど、石油以外の多様な燃料が利用可能なため、将来の石油枯渇問題にも十分に対応でき、安定した供給が期待できます。また、太陽光やバイオマスなど、再生可能エネルギーで得た電気から水素を製造することにより、環境への負荷を軽減します。再生可能エネルギーの発電量は、自然に大きく左右されるため、変動が大きくなってしまいますが、発電した電気を水素に置換することで、エネルギーを貯蔵することができ、需要に応じた容易な輸送が可能となります。
4つめとしては、騒音が少ない事が挙げられます。燃料電池は電気化学反応によって発電するため、内燃機関自動車と比べて騒音が低減できます。 車内の快適さはもちろん、都市全体の騒音対策にも効果が期待されます。
5つめは、充電が不要なことです。長時間の充電が必要な電気自動車と違い、ガソリン内燃機関自動車と同様に短時間の燃料充填が可能です。 また、1回の充填による走行距離も電気自動車よりも長く、将来はガソリン内燃機関自動車と同程度になると考えられています。

水素エネルギーを燃料として考えられている燃料自動車。水素の燃料供給をするためには、水素ステーションが必要となってきます。その水素ステーションについて詳しくは、特集2で取材してきました。

静岡ガス株式会社による静岡県初のオンサイト型水素ステーションに迫る

題名

本年3月、静岡市駿河区曲金に静岡ガスが建設を進めていた静岡県内初のオンサイト式の水素ステーション「水素ステーション静岡」がオープンしました。全面道路は国道一号線と平行して走る幹線道路で、東名高速道路からのアクセスもよく、比較的近くにFCVの販売や整備を担う自動車販売店があり、FCV普及のためには非常に良い立地にあります。今回はその水素ステーションとはいったいどのようなものか、真相に迫ります。

静岡ガス株式会社鈴木さん/上木さん

Qなぜ静岡ガスが水素ステーションを開設されたのか?

上木:FCVは、走行時に大気汚染物質もCO₂も排出しない「究極のエコカー」と呼ばれ、今後の普及拡大が期待されているとともに、FCVに水素を充填する水素ステーションの整備も急がれています。そこで、静岡ガスは、静岡県における水素社会実現の第一歩と捉え、「水素ステーション静岡」を開設することとしました。

Q水素ステーション静岡の仕組みは?

上木:静岡ガスが取り扱っている都市ガス(主成分:メタン)から水素製造装置によって水素を取り出しています。製造された水素は圧縮機により、圧縮し、蓄圧器に貯蔵されます。蓄圧器とFCVの圧力差により、水素がFCVへと充填される仕組みとなっています。FCVに水素が充填される際、急激に圧力が上がり、温度が急上昇します。そのため、充填の際には水素の温度を-40℃まで冷却し、FCV充填時に安全な温度が保たれるような仕組みとなっています。

Q水素ステーション静岡の特徴は?

鈴木:当ステーションの特徴の1つめは、定置式のオンサイトというところです。ガソリンスタンドのように他から水素を持ってくるオフサイト型ではなく、ステーション内で水素を製造します。2つめに、燃料電池バスが利用できる広い敷地であることです。3つめは、中間圧蓄圧器によって、水素を蓄圧器に貯める事により、水素製造装置をなるべく動かさない仕組みになっているところです。蓄圧器による加圧を繰り返すことで効率的な利用ができます。4つめは、パナソニック株式会社の純水素燃料電池により事務所内に電力を供給していることです。5つめには、スズキ株式会社が開発した燃料電池バイクへの水素充填にも対応していることです。バイクの充填には、70MPaの装置でしか対応できませんが、当ステーションでは、82MPaのものを調整して充填を可能にしています。

Qどのような安全対策を取っているのか

上木:水素は、水素脆化と呼ばれる鋼を脆くする性質をもっていますので、それを防ぐため特殊な鋼材を使用し溶接を数多く施しています。さらに万一に備えた検知器の複数装置や、水素が滞留しない構造等2重、3重の安全対策をとっています。

Qこれからの展望は?

鈴木:現在、静岡県内のFCV台数は40台程度です。FCVを納車するにあたっても、2~3年と長い期間を要していましたが、現在ではこのステーションができたことにより半年程度と短くなっています。今後は更にFCVの使用者が増え、水素ステーションも更に増えることを望んでいます。そのためには、FCVや水素ステーションについてより多くの人に知ってもらう事が必要になります。

上木:また、燃料電池バスが利用できる広い敷地であることから、燃料電池バスの普及も進んで欲しいと考えております。その他にも、自動車に限らず、水素ステーションで精製した水素により近隣の住宅や災害の際に体育館などに電気を供給できるようになればと考えております。このステーションでも利益が出せるようにしていきたいですね。
当社および静岡ガスグループは、水素エネルギーの普及を通して、今後も地域社会の発展に寄与するとともに、低炭素社会の実現に向けて取り組んでまいります。

水素ステーション設備


静岡ガス株式会社


(取材者:平成28年入社 総務部広報担当 日高)

”環境にやさしく災害に強いまち・むら”をつくる

題名


震災の影響を受け、国内のエネルギー事情は一変し、現在では地域のバイオマスを活用した自立・分散型のエネルギー供給体制の強化が重要な課題となっています。そのため、内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省(関係7府省)は連携して、バイオマス産業都市の構築を推進しています。再生可能な生物由来の有機物であるバイオマスを活用したまちづくりとはどのようなものなのでしょうか。



豊富な再生可能エネルギーを活用するバイオマス産業都市

全国の農村部・都市部の各地域において、豊富なバイオマス資源が存在します。間伐材等の木質物、食品廃棄物、下水汚泥、家畜排泄物などです。これら、地域のバイオマスを活用し、産業の創出や地域循環の再生エネルギーとして利用し、その取組により雇用を増やし地域の活性化につなげていくことを狙い、バイオマス産業都市構想が始まりました。地域に存在するバイオマスを原料に、収集・運搬、製造、利用までを経済性が確保された一貫のシステムとして構築し、地域の特色を活かしたバイオマス産業を発展させ、環境にやさしく災害に強いまち・むらづくりを目指すバイオマス産業都市。
平成25年に始まったこのプロジェクト、現在では50の地域がバイオマス産業都市に選定されています。平成28年度だけでも16の地域が選定されました。

実現可能なリアルな構想の都市が選定される

バイオマス産業都市になろうとしてすぐになれるものではありません。その構想が、関係7府省の共同選定を通ることで初めてなることができます。どのような構想の都市が選定されるのでしょうか。
それは4つのポイント「①先導性②実現可能性③地域波及効果④実施体制」を総合的に評価しています。①先導性は、全国のモデルになるような取り組みであるか。②実現可能性は、地域のバイオマスを活用し経済性が確保された一貫システムの構築が見込まれるか。③地域波及効果は、地域のバイオマス利用促進や産業・雇用の創出などの地域波及効果が高いか。④実施体制は、バイオマス産業都市構想の具体化、評価等を適格に実施する体制ができているか。選定する構想が絵に描いた餅というわけにはいきません。

一番の得られるメリットは関係府省からの支援

バイオマス産業都市に選定された地域に対しては、構想実現に向けて、その内容に応じ、関係府省の施策の活用、各種制度・規制面での相談・助言など、関係府省が連携して支援を行います。施策や各種制度の例として、経済産業省の「再生可能エネルギー熱利用加速化支援対策費補助金」や農林水産省の「森林・林業生産基盤づくり交付金」、関連税制として「農林漁業バイオ燃料法に基づく固定資産税の軽減」などがあります。地域だけで、バイオマス産業の促進は困難であり、国からの支援が大切な要素となっています。

地域の特色を活かしたバイオマス産業都市

上表は平成28年度に選定されたバイオマス産業都市の一覧になります。それぞれの地域の特色が出ているのがわかりますでしょうか。山林が多い地域ではやはり、間伐材等の木質バイオマスの活用が構想としてあげられていますが、その活用方法は様々です。例えば山形県最上町では間伐材を医療・福祉施設等に供給する地域熱供給システムに利用するとしています。一方岡山県津山市では、熱利用もありますが、マテリアル利用としてウッドプラスチック製品の製造やエコ断熱材の製造等を構想しているようです。間伐材一つとっても、地域によってその活用方法が違うのがわかります。
自分たちの地域で発生するバイオマス原料。廃棄物由来であったり、間伐材等の未利用不要物であったり、実際に地域から発生するものが原料となります。それを地域で活用するということは、そこに需要があるものでなくてはなりません。「経済性が確保された一貫のシステム」というのは簡単ではないでしょう。バイオマスの活用も、利益を生むものでなくては、地域の活性化にはつながりません。バイオマス産業都市構想の実現に向け、選定された都市はここからがスタートになります。早期の実現が期待されます。

平成28年度選定地域の構想概要一覧

2016年度に選定されたバイオマス産業都市から、次ページより”静岡掛川市バイオマス産業都市構想”に迫ってみます!

バイオマス産業都市となった静岡県掛川市に迫る

見出し

片山能志晴さん、松永真也

Qバイオマス産業都市に応募された理由は?

片山:当市には、市域の43%を占める森林が広がり、未利用間伐材等の豊富な資源があります。これらを上手く活用する中で、CO₂の排出削減や新たな産業の創出による地域活性化が図れないかという考えから応募に至りました。また、種々の理由で人の手が入らない森林が少なくないという現状から、このままですと荒廃の恐れもありますので、林業に関してもよい影響がでることを期待した部分もあります。

Q選定されたポイントは?

松永:実際に選定理由は明かされてはいません。今まで大規模な木質バイオマスの発電を行っている事例は多くありましたが、その全てが順調にいっている訳ではないようです。
当市では、小型木質バイオマスガス化発電設備による発電事業や熱利用事業を考えているため、実現性があると評価頂いたように思います。また、多くの市民が参加・参画できる構想であり、市民のみならず、民間企業や公共施設等、いろんな所に好影響をもたらす循環となっていることも含め、選定されたのだと思います。

Q掛川市のバイオマス産業都市構想とは?

片山:当市の構想では、市民が木遣い(森林の恵みを享受し資源として活用するなど)するまちをコンセプトに、地域で循環する産業を生み出し、市民が協働して森林に関わり、美しく風格ある山林を維持していくことを将来像としています。本構想では、6つのプロジェクトを掲げていますが、木質バイオマス燃料生産事業がその基幹事業です。その中に、協働による仕組みとして「木の駅事業」を組み込み、掛川らしさを出したいと考えています。「木の駅」事業とは、林地残材を地域住民の力で搬出し、木材の集荷場となる「木の駅事業」に集める事業です。当市は小規模林家が多く、また林業従事者も少ないことから、登録したボランティア等により、林地残材の一部を山から搬出することで、少しでも多くの資源を確保したいと考えています。搬出された間伐材等は、市内でチップ化し、他のプロジェクトの燃料として使用します。スマートコミュニティ街区(再生エネルギーの積極的な活用や電力需給を全体としてコントロールし省エネ化を図る街区)においては、小型木質バイオマスガス化発電設備を導入し、街区内に電力と冷暖房給湯用の熱を供給するプロジェクトを考えています。

松永:その他に木質バイオマス燃料を利用するため、リゾート施設等へバイオマスボイラーを導入し、温泉施設の湯沸しや宿泊施設の冷暖房への活用を計画しています。木質バイオマスボイラーは、ただ導入するだけでなく、「見せる」工夫をすることで本取組の視察等による集客増大効果を期待します。また、バイオマスボイラーの熱を利用した鶏糞堆肥の乾燥・造粒事業も計画しています。堆肥を乾燥・造粒することで保存性と取扱い性を改善し、集中する施肥時期の需要に対応することができます。
廃棄物系の事業としては、紙おむつのリサイクルプロジェクトを計画しています。紙おむつは現状ごみ処理施設で焼却した際の熱を発電や温水などに再利用(サーマルリサイクル)していますが、焼却時のCO₂排出量を低減し省資源化を図るため、パルプなど原料としての再利用(アップワードリサイクル)や紙おむつへの再生(水平リサイクルなどのマテリアルリサイクル)も視野に研究を進めていきたいと考えています。このプロジェクトは、課題も多く時間を要すると思われますので、参考となる他市の事例や核となる技術の確立状況を見極めながら長期的なスパンで取り組んでいきます。

Q現在の進行状況は?

片山:国が描くバイオマス産業都市や地域資源を活かした経済性が確保された循環型システムの構築というのはとても大きな話で、我々地方都市がすぐさま実現することは難しく、できることは限られています。ですから、当市では、将来目指す姿を念頭に置きながら、実現可能なところから着実に進めていく姿勢でいます。先に説明したプロジェクトも5~10年での実現を考えています。本構想は、木質バイオマスが中心ですので、その基幹事業となる燃料製造とそこに供給される木材を集める仕組みを構築すること、そして、そこに木の駅事業を上手く組込むことに今は取り組んでいます。

Q掛川市が目指す姿は?

松永:当市では、2040年時点の人口を12万人に戻すという目標を立てています。その目標を実現させるためには、環境・教育・文化が充実し、誰もが住みたくなる魅力ある街にしていかなければなりません。したがって、市民や企業等が環境保全活動を行いながら、地域のバイオマス資源を活用した産業を創出することで新たに雇用を生み出し、人の流れを作ることを考えています。

Q市民が取り組むべきことは?

片山:まずは、森林の恵みを認識して頂きたいと考えます。森林維持の取組に関心をもったり、森林をフィールドとした体験活動に参加したり、木の駅事業へ参画する等、より多くの方に関わりを持って頂くのが理想であり、願望です。森林税や基金の創出ということも検討していますが、そうした間接的な支援でも良いと思いますし、来年度からは木質ペレットストーブ等の機器導入に対して補助金を交付しますので、燃料として消費するということも良いことと思います。

Qこれからの課題は?

片山:まず大きな課題としては、安定的に木質チップ等の燃料を生産・供給するために、材料となる木材を効率良く山から搬出し、必要となる量を確保することです。そのためには、森林組合や林業従事者と連携して、事業を進めていく必要があります。また、林家の方だけでなく、街に暮らす人、市南部の海近辺で暮らす人々にも、関わりをもって頂く仕組み作りが重要と考えています。(敬称略)

掛川市バイオマス産業都市構想

全てを一貫生産する環境にやさしい食品のリサイクル~飼料の製造からお肉が消費者に届くまで~

株式会社エコ・フード様 見出し


静岡から5時間ほどかけて、株式会社エコ・フード様に行ってまいりました。工場のあたり一面は、農地で覆われていました。また日本有数の植木の街でもあることから、多くの木が植えられていました。このような地に、リサイクル工場があることを不思議に思いましたが、株式会社エコ・フード様は元々、養豚場を経営していたことから、製造した飼料をすぐに搬入できるように、このような農地に設立されたとの事です。



周辺環境

食品廃棄物を腐食させない!だから臭わない!

廃棄物処理施設と言えば、臭気が気になるかと思いますが、株式会社エコ・フード様の臭気対策は食品残渣を腐敗させないことです。受注した食品残渣はその日の内に集荷し、翌日には飼料化されています。当然、受け入れた食品残渣の保管もありませんので、腐敗等による臭気が発生しない環境となっているのです。北は宮城、西は兵庫からの食品残渣を搬入されているとのことですが、長距離を腐敗しないように搬入するのは難しいことなのではないかと思いました。しかし、「お客様のご依頼は断らず、受け入れるのが私どもの企業姿勢」だと仰る加藤様。そのため、突然のご依頼でも対応が出来るように、配車管理の担当者がドライバーの一日のスケジュールを確認できるようになっており、即座にドライバーの予定を組むことが出来ます。現在の位置情報も把握することができるので、急遽お客様の近くにいるドライバーを向かわせることもあるそうです。
私も、スーパーに行く手間を考え、つい多く食品を購入してしまい、食べきれずに捨ててしまうことがあります。しかし、手間をかけてその日使う分だけを購入していれば、捨ててしまうようなことはありません。保管する冷蔵庫があるからと言って、余計な物まで買ってしまわずに、その日のうちに食べられるものだけ買うという考え方もあるなと株式会社エコ・フード様を見学して思いました。
また、牛肉は腐敗が早いため、搬入後一度火を通しているそうです。そうしたひと手間も、飼料の安全性や臭気対策となっており、堅実な事業体制が感じられました。処理前保管を行わないため、場内は綺麗に整頓されていました。毎日工場内は清掃しているそうで、洗い流した排水は、汚水タンクに貯蓄し、リサイクルを委託します。場内を綺麗に保つには日々の清掃業務を怠らないことであると思いますが、それが株式会社エコ・フード様では習慣として行われているのが工場を回っていてよくわかりました。

そしてついに食品残渣を調合していきます

株式会社エコ・フード様の試行錯誤のうえ考え抜かれたレシピでの調合です!こちらは企業秘密で見せて頂くことはできませんでしたが、ミックスジュースのように様々な材料を調合していっていました。このミキサーに投入していくことでアルコール分も飛んでいくそうです。その後は、乳酸発酵させ、消化の良い飼料にします。この時、株式会社エコ・フード様では栄養価が偏らないように、配合飼料を調合し、緑茶(ガラ)もブレンドします。これにより、豚の健康に良いだけでなく、高品質な肉が作られます。

静岡にも販売されるブランド豚

飼育された豚は、株式会社エコ・フード様の独自のブランド豚(緑茶豚)として販売されています。不要になった緑茶(ガラ)を使用し、畜産を行っているからこそできる豚の健康面についても環境面についても配慮した取組だと感じました。気になるお肉ですが、都内のレストランや東名富士宮SAで販売しています。静岡にも株式会社エコ・フード様で販売されるお肉が好評を得ているとのこと、安心・信頼の出来る企業なのだと感じました。

株式会社エコ・フード様の一貫生産


会社概要

設立

平成10年9月

資本金

2,100万円

本社所在地

千葉県匝瑳(そうさ)市川辺208-1

事業内容

食肉(豚肉)の販売業

飼料製造・販売業

産業廃棄物の収集運搬・処理業

一般廃棄物の収集運搬・処理業


ISO14001取得


食品関連事業者における食品廃棄物等の不適正な転売防止のために~食品リサイクル法の判断基準省令改正~

見出し食品廃棄物


昨年1月に発覚した産業廃棄物処理業者による食品廃棄物の不適正転売を受け、1月26日(木)に、「食品リサイクル法」における食品関連事業者が取り組むべき措置の指針の見直しを検討するとともに、食品廃棄物等の不適正な転売防止のための取組が適確に実施されるよう、取組指針を示したガイドラインが公表されました。



右記にもあるように「食品リサイクル法の判断基準省令の改正に基づき、ガイドライン(食品廃棄物の不適正な転売防止のための取組の指針)が策定され、食品関連事業者には以下の3点が求められる取組として挙げられます。

食品廃棄物等の不適正な転売防止のための取組の指針のガイドライン

全ての食品関連事業者に求められる取組

食品リサイクル法における食品関連事業者が取り組むべき措置の指針(平成29年1月改正により追加されたもの)

食品関連事業者が取組むべき措置の指針

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