RPFの行く末 ~日本製紙株式会社富士工場吉永様に訪問~

RPFの行く末 ~日本製紙株式会社富士工場吉永様に訪問~

今回、RPFの行く末を探るべく見学させて頂いたのは、チューサイがRPFを納品している日本製紙株式会社富士工場吉永様です。

日本製紙株式会社富士工場吉永様と富士市の概要

日本製紙株式会社富士工場吉永様

日本製紙株式会社富士工場吉永様では紙を生産しています。その中でも、白板紙は日本一の生産量を誇る主力製品です。企業やお店などから出る古紙などを原料として白板紙や段ボール原紙を製造しています。

富士市の製紙工場

富士市には60施設を超える製紙工場があり、国内の約1割の紙を生産しています。

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日本製紙株式会社富士工場吉永様インタビュー

今回は、当社より6名という人数で伺ったにも関わらず、非常に丁寧にご説明頂きました。日頃より窓口として対応頂いている日本製紙木材株式会社様の北嶋サブリーダーをはじめ、日本製紙株式会社富士工場吉永様の三浦主任、山下様より製紙工程からRPF使用まで様々お話を伺いました!

先月の特集では、弊社で新しく導入した塩素濃度測定器をご紹介させて頂きました。RPF(固形燃料)の塩素濃度を測ることで、安定した燃料として製紙工場のボイラーに使えます。さて、RPFは製紙工場で実際にどのように使用されているのでしょうか?

RPFは何に使用されているのか。

チューサイが納品したRPFは、木くず・石炭とともに2種類のボイラー施設で燃料として使用されています。RPF燃料は毎月4,000tも使用されているそうです。

2種類のボイラーの違い

大きな塊の混入によるつまりを防ぐために、RPF投入口の下に網が張ってあります。2種類のボイラーにはそれぞれ20mm、40mmの網が張ってあります。チューサイのRPFは、品質が良く、他社に比べて8mmと小さいサイズなので20mmの網が張ってあるボイラーに最適なサイズです。今後も納入を増やしてほしいとお言葉を頂きました。

異物の混入を防いで、ボイラーの安定稼働ができますね。

ボイラーの役割
  1. 自家発電
    燃やすことで熱を出し、蒸気に変えます。その蒸気がタービンを回すことで電気が発生します。
  2. 紙を乾燥させる
    製紙工程の一部である、80%の水分が付着したパルプを乾かします。
  3. 冬季の暖房として構内で使用

パルプ:紙の原料

RPFを使用するメリット

RPFを利用することで、燃料費を大幅に削減でき、原料が廃プラスチックなため熱量が高く、石炭及びコークス並みで化石燃料代替として使用可能です。また、RPFはサーマルリサイクルとして熱に還元されるため、焼却すると燃え殻(灰)が出ますが、灰化率は石炭に比べ、3分の1以下となります。更にその焼却灰の処理についてですが、塩素濃度の高さによっては、処理が出来ないことがあります。しかし、日本製紙株式会社富士工場吉永様では、RPFの品質規格を徹底することで、セメントの原料としてリサイクルを可能にしています。

日本製紙株式会社富士工場吉永様がRPFを選ぶ上で重要視されていること
  1. 価格
  2. 熱量(カロリー)
  3. 灰の排出量
  4. 塩素濃度

より付加価値のつくリサイクルが出来ますね。

RPF燃料の利用により、日本製紙グループ様全体の1990年度と比較した2014年度の化石エネルギー起源のCO2排出量は約29%削減、化石エネルギー使用量は38%削減に繋がりました。

多量のRPFを目の当たりにし、ごみが有効に、そして生活にはなくてはならない紙を製造することに使用されており、嬉しく思いました。また、RPF使用により、二酸化炭素排出量や灰処理費の削減に繋がるなど多くのメリットがあるので、更にバイオマス燃料を活用して重油使用量ゼロの持続可能な社会になると良いですね。