蛍光灯のゆくえ~蛍光灯の適正なリサイクルと処理~

鶴見蛍光灯リサイクル工場

毎年11月、JFE環境株式会社様の見学ツアーを企画し、乾電池や蛍光灯のリサイクル工場を見学させて頂いています。今回は、蛍光灯リサイクルや処理について営業本部マテリアル営業部蛍光灯営業課の湯原さんにお話をお伺いしました。

JFE環境株式会社様では、総合リサイクル事業の一つとして蛍光灯や乾電池のリサイクルを行っています。蛍光灯は、ミックスメタル・アルミ・プラスチック・ガラス・水銀・蛍光粉の6種類に分別され、それぞれグラスウールやCDケース等にリサイクルされます。(※一部埋立)直管、一般家庭や体育館で見られるような蛍光灯や従来困難だった丸管やコンパクト管など、あらゆる形状の蛍光灯リサイクルが可能なシステムが整っております。

蛍光灯のリサイクル方法(鶴見蛍光灯リサイクル工場)

蛍光灯には有害物質である水銀が封入されております。

蛍光灯には、日本の四大公害病の水俣病で問題となった水銀が封入されております。水銀は飽和蒸気圧が高く、破砕などによって飛散すると大気が汚染される可能性があります。JFE環境株式会社様では、蛍光灯を割らずに集荷し、水銀を安全に回収しています。

蛍光灯のリサイクル方法

蛍光灯についての国内の動向

現在、水銀に関する規制は厳しさを増す一方で、国際的にも国内の規制も水俣条約に対する批准のため、規制が厳しくなっており、水銀を含有する蛍光灯についても適正処理が求められております。それにも関わらず、現在、社会的に適正処分が行われている蛍光灯は3~4割程度で、通常のガラス陶磁器くずや混合廃棄物として処理されることが殆どです。ガラス陶磁器くずや混合廃棄物で処理された場合、蛍光灯内部の水銀が大気中に放出され、環境破壊にも繋がります。

H28.2.3 水俣条約締結

水銀の供給、使用、排出、廃棄等の各段階で総合的な対策を世界的に取り組むことにより、水銀の人為的な排出を削減し、越境汚染をはじめとする地球的規模の水銀汚染の防止を目指す国際条約

JFE環境株式会社様の蛍光灯のリサイクル・処理

JFE環境株式会社様では、約300t/月の蛍光灯が搬入されています。JFE環境株式会社様では水銀の飛散がない、適正な水銀のリサイクル・処理を行い、リサイクル率96%も実現しております。リサイクルして安全に回収された水銀は製品として、売却しております。

会社概要
設立年月日

1977年(昭和52年)10月29日

本社

〒230-0044 横浜市鶴見区弁天町3番地1

資本金

6億5千万円

売上

2015年度 237億円(グループ連結)

代表者

代表取締役社長 櫻井雅昭

従業員数

890名(2016年3月 協力会社含む)

原則としては、割れていない蛍光灯を受け入れておりますが、必ずしも、全て割れずに搬入されるという保証はありません。JFE環境株式会社様では、その危険 も考慮し、割れた蛍光灯の処理も可能にしております。実際に割れていない蛍光灯から水銀を取り出すのに特殊ブローで一瞬にして取り出せますが、割れた蛍光灯の場合は、それが難しくなります。その他JFE環境株式会社様の廃酸・汚泥処理をされているケミカル工場にて混練・不溶化での中間処理をされています。

注)JFE環境株式会社様では、受け入れる蛍光灯は割れていないものを前提としております。割れているものについては、処理能力等の関係上、事前相談が必要となりますので、割れた蛍光灯が発生した場合にはチューサイ営業部まで一度ご相談ください。 蛍光灯を安全で適正にリサイクルするためには、割らずに蛍光灯を保管しておくことが必要です。蛍光灯の取り外しや保管の際には十分注意して取り扱って頂くようお願いします。

割らないでね!

JFE環境株式会社様の敷地は大変広大で、あらゆる廃棄物のリサイクルに携われております。首都圏ならではの最先端技術を構え、環境に対する変化にも対応されていることから動きの速さが感じられました。蛍光灯が割れているか割れていないかで処理方法・コストも大きく変わってきます。環境負荷の少ないリサイクル等の処分を可能にするためには、蛍光灯はもちろん、廃棄物の取り扱いには、十分に注意を払う必要があります。