市民・事業者・行政のチカラを結集して”環境日本一”を目指す藤枝市

藤枝市 環境水道部 環境政策課 環境政策担当係長 大塚拡さん

藤枝市は、“もったいない”をキーワードに誰もが環境問題に「気付き」「学び」「行動」をする“環境日本一”を目指しています。特に、6月の「環境月間」及び12月の「“もったいない”運動推進月間」には、この取組を強化しています。


Q環境日本一を目指しているのはなぜ?

大塚:藤枝市では、生活の基盤に直結する4つのK(「健康」「教育」「環境」「危機管理」)の日本一を目指した取組に力を入れています。
「環境」については、先人の知恵である“もったいない”の精神に学び、無駄の多い暮らし方を見直し、かけがえのない環境をより良いものとして次の世代に伝えることが、市民の安心安全な暮らしにつながります。
 藤枝市は、環境を守ることへ高い意識を持つ市民・事業者・行政が協力して、21種類ものごみの分別収集や様々な環境保全への取組を進めています。この協力体制を藤枝市の強みとして、これをさらに高めるための「人づくり」「場づくり」「しくみづくり」を行うことにより、誰もが環境に良い行動ができる“日本一の環境行動都市ふじえだ”を目指しています。


Q主にどのような取組をしているのか?

大塚:藤枝市の環境日本一に向けた取組は、「藤枝市“もったいない”運動」と称してごみの分別収集、再生可能エネルギーや省エネルギーの普及、環境に良い行動を進めるための教育や啓発を行っています。
ごみの分別収集では、資源・不燃ごみの分別の徹底と燃やすごみの減量を進めています。さらに、燃やすごみの多くを占める生ごみの分別回収を一部地域で実施しています。集められた生ごみは、チューサイグループの㈱エコライフアシストに肥料化を委託することにより、資源の有効活用や温室効果ガス削減などの環境負荷の低減を図っています。
再生可能エネルギーや省エネルギーの普及としては、環境月間である6月より、住宅用太陽光発電・太陽熱・家庭用燃料電池の設置への補助や、「節電アクションキャンペーン」「グリーンカーテンコンテスト」「ライトダウンキャンペーン」の呼びかけを開始しています。
環境に良い行動を進めるための主な取組としては、「エコマイスター育成事業」という環境に関する活動の輪を地域へ広げるリーダーの育成支援をしています。当事業では、環境の専門家による講義や施設見学に参加するとエコマイスターとして認定されます。
また、「環境フェスタ“もったいない”inふじえだ」を5月に開催しています。当フェスタは、市民団体や事業者とものを作ったり遊んだりする体験を通して、どういった環境行動をしているのかを紹介する場となっています。今年度は、5月20日に行われ、約6,700人もの市民の方々に参加していただきました。
さらに、“もったいない”運動推進月間である12月には、「“もったいない”市民のつどい」を開催しています。特に、12月の第3金曜日を「藤枝市“もったいない”アクションデー」として、「市内統一ノーカーデー」や「まち美化」など、環境行動を集中して実践する日としています。
環境に関して活躍意欲のある方は、まずは環境フェスタや市民のつどいに足を運んでみたり、エコマイスター育成事業に参加して、環境の知識や経験を持っていただきたいと思います。


Q子どもたちに向けた取組は?

大塚:環境意識を小さい頃から身に付けて頂くことが、とても大切なことだと思っています。
小学4年生を対象に、「もったいない電気みっけ隊」の隊員として家の電気使用量の確認や、“もったいない”をテーマとしたポスターコンクールを行っています。また、小中学校では、緑のカーテンを設置したり、アルミ缶回収・残飯を無くすなどの「“もったいない”アクション宣言」に取り組んでいただくなど、環境の大切さに気付くきっかけづくりをしています。今年度から実施する環境教育人材育成事業では、学校の環境教育の取組にあわせて、それに関連するパンフレットを提供したり、講師を派遣するなどの支援を行う予定です。
高校生に対しては、「次世代環境リーダー育成事業」を行っています。「藤枝市の環境について」をテーマに論文コンテストを行い、それにより選ばれた高校生を「高校生環境リーダー」として任命しています。彼らは、ハワイに行って自然エネルギーの先進的な政策を学んだあと、市民のつどいにて報告していただいています。この報告から新たに環境の知識を学べただけでなく、日本の方が進んでいる取組があることに気付くことができ、誇りを持って環境保全活動に取り組めるとの声がありました。
子どもたちには、これらの事業で学んだことを周囲の子どもたちと共有するなど、知識を生かして活躍していただきたいです。

Q事業者様が出来る取組は?

大塚:事業者様向けには、環境経営システム「エコアクション21」の導入を支援する「自治体イニシアティブプログラム事業」を商工会議所と共催していますので、積極的に参加していただきたいと思います。また、再生可能エネルギー設備や省エネルギー設備を導入する事業者様に向けた補助事業や取組事例を紹介するセミナーを行いますので、是非参加していただきたいと思います。

Q今後の課題は?

大塚:市民一人一人が環境への意識を広げる事が大切です。そのためには、人材育成にもっと力を入れて、環境をあまり意識していない人に意識してもらうようなきっかけを作ることが、一番取り組むべき課題です。
ごみの減量については、一人一日当たりのごみ排出量が全国でも4番目に少なくかなり進んでいますが、地球温暖化防止をよりいっそう進めるためには、生ごみを出さないことや分別の徹底が必要です。市民のみなさんには、どうしても出てしまう生ごみは水を切って分別していただくなどの工夫をしていただきたいです。また、事業者様においては、まだまだ燃やすごみを削減する余地があると思いますので、ご協力いただきたいと思います。
藤枝市環境基本計画では、目指す環境像として、市民・事業者・行政が協働して「人のチカラ」を結集して「“もったいない”を実践する環境行動都市・ふじえだ」を築き上げることとしています。
 皆様には、環境を守るために出来ることから行動し、人から人に広げる取組をしていただくようお願いします。(敬称略)
(取材者:平成28年入社 総務部広報担当 日高理秀)


エコマイスター育成事業、環境フェスタ”もったいない”inふじえだ、高校生育成リーダーのハワイ研修の様子