「認定NPO法人フードバンクふじのくに」による   食品ロスを減らし困った人に食料を提供する取り組み

食品寄贈


日本には、明日の食にも事欠く人々がいます。その方々を食の面から支援する「認定NPO法人フードバンクふじのくに」は静岡でどのような活動をしているのでしょうか。

アドバイザー木下達夫さんとスタッフ金澤一輝さん


Qフードバンクの始まりは?

木下:食品ロスの問題と明日食べるものがないという生活困窮問題を接点として、食べられるにもかかわらず捨てられる食料を困っている人たちに提供していくため、2009年に静岡県労働者福祉協議会でフードバンクの研究会を立ち上げました。
 研究会には県内諸団体に参加いただき、協議を重ね2014年5月任意団体として活動を開始し、同年10月にはNPO法人の認証を受けました。そして今年3月静岡市より認定NPO法人の認定を受けるまでに至っています。

Qフードバンクふじのくにとは?

木下:フードバンクは、何らかの理由で生活困窮になった人たちへ食料を提供するため、個人や企業から食料を寄贈していただき求めに応じていく活動です。
 食料提供は、県内自治体や社会福祉協議会さらには福祉施設を通じて届けられています。
 このようにフードバンクの活動は、食料支援を通じて社会のセーフティーネットに貢献するところまで発展しつつあります。

Qどのような食料を受け取っている?

金澤:個人からは家庭で眠っている食料、食品企業からは外箱のつぶれや破損、生産過剰品、一般企業や自治体からは期限が迫ってきた防災備蓄品等、スーパーからはお客さんから募った食料等、農家からは古米など、「まだまだ安全に食べられ、捨てられてしまうであろう食料」です。

Qどのように食料は配布される?

金澤:何らかの理由で生活困窮になった人たちが自治体や社会福祉協議会等の相談窓口等に相談にいき、食料支援が必要と判断された場合、相談窓口等から当法人まで依頼が来ます。依頼を受ける際は、家族構成や健康状態等を確認し、それに基づいて食料を選択し、相談窓口等を通じて届けられています。食料の提供は原則3回区切りとなっており、給料日や福祉的支援を受けるまでの間をつなぐ緊急的な支援として利用されています。

Q気を付けていることは?

金澤:食の安全には気を付けています。寄贈された食料は、必ず目視による品質および賞味期限のチェックをして保管します。そして自治体等へ渡される際には出所の理解と転売しない・賞味期限内に使用する等適切な食料利用の規約をまとめた「配達記録書」を発行します。本書類にはどこから来た食料がどのくらいの量渡っているかが書かれており、食料に問題があった際にトレーサビリティを確保できます。
 また、万が一フードバンク活動を行う上で事故や怪我等が生じた時に適切に対応ができるように保険に加入しております。

Q食料の提供のメリットは?

金澤:そのままでは廃棄せざるを得ない食料が有効に活用でき、食品ロスの削減につながります。
 また、最近ではフードバンクの取組を企業のCSRとして取り入れイメージアップにつながる事例も出てきました。

Q現在の課題は?

木下:現段階では、県内のどこでも支援が受けられるように体制の整った拠点を持つことです。そのためには、自治体や社会福祉協議会との連携強化や市民に活動への理解をしていただくことが重要になります。こちらの誌面をお読みいただいた皆さんにも、ご協力いただければありがたいと思います。

Qわたしたちにできることは?

木下:事業の性質上収益が生まれるものではなく、運営費確保のため寄付が必要になります。そのほか食料の仕分けや運搬などのボランティア、賛助会員となって会費を納入いただく支援方法があります。
 詳細については、お手数おかけしますが、フードバンクふじのくにTEL:054-248-6177までお問い合わせください。        (敬称略)

食料保管倉庫、フードドライブ、利用者様からのお声

(取材者:平成28年入社 総務部広報担当 日高)