世界に通用する質の高い森林づくり

森林

世界有数の森林国

日本の森林は約2500万haあり、そのうち約1300万ha(約5割)が天然林、1000万ha(約4割)が人工林、残りが無立木地、竹林などです。国土面積に占める森林面積は約66%(森林率約7割)で、先進国の中ではフィンランド、スウェーデンに次いで3番目の有数の森林大国です。

森林の役割

日本の森林はいくつかの観点に区分されています。いずれの森林も、人の手による管理、保全、経営などのサポートが必要です。例えば、木材や林産物を持続的に生産するためには、「植林→育成→収穫→植林・・・」というサイクルを正常に循環させる必要があります。
 また、無計画な伐採による森林破壊、盗伐、病害虫、山火事などから森林を守ることや貴重な自然や生物多様性を保護したり、地球温暖化防止、水源かん養、山崩れ防止などの公益的機能(=森林が人へもらたらす恩恵)が維持できるように、人の手で管理・保全したりしていく必要があります。森林は、木材などバイオマス資源の生産の場や狩猟の場であり、キノコ、木の実・果実などの食糧生産の場でもあります。生命に不可欠な水を蓄え、ゆっくりと時間をかけて水質を浄化しながら、絶えることなく供給してくれるのも森林です。森林は土壌に根を張り土砂崩壊等も防いでくれます。また、国土を災害から守り、私たちが安全で快適な生活を送るために欠かせない環境を整え、維持してくれるのです。
 そして、最近注目されているのは、森林の木々が、大気中の二酸化炭素を吸収し、木々の幹内や根などに貯蔵する機能です。森林は日本の温室効果ガスの吸収源として大きな役割を担っています。
 これらの森林の持つ機能を貨幣換算すると、森林の評価額は年間で約70兆円とされています。私たち日本人は、古来より森林の恩恵を受けながら生活してきたのです。

日本の森林の現状

戦後、日本は復興等のため木材の需要は急増し、供給が十分に追いつきませんでした。そこで政府は急増に植林を行う政策をとりました。しかし木が成長し、木材として使用できるようになるためには、少なくとも40年程度の期間が必要です。その間に、比較的安く、一度に大量に入手できる外国の木材が多く使われるようになりました。今、拡大造林の時に植林したスギやヒノキなどが成熟し、収穫期を迎えています。しかし、日本では木材の8割は輸入材を使っています。日本の木は使うべき時を迎えているにも関わらず使用されずに放置されている森林資源が目立つようになりました。(※図1)国産材の需要低下に伴い、森林を手入れする費用も賄えず、荒廃している森林も少なくありません。海外の中には違法な伐採が行われているところもあり、日本に違法伐採された安い木材が輸入されると、自国での林業が困難になります。

森林認証制度とは?

森林破綻の原因となる違法伐採等を防ぐために、独立した第三者機関が環境と経済の側面から一定の基準をもとに適切な森林管理を認証する「森林認証制度」があります。この制度は認証を取得した木材・木材製品を流通させることで、消費者の選択的な購買を通じて、持続可能な森林経営を支援する仕組みになっています。認証には、森林管理を対象としたFM認証と山林から製材、加工、建築設計及び工事までの流通加工を対象としたCoC認証の2種類があります。(※図2)

森林認証取得のメリット

環境に配慮した持続可能な森林経営を行っていること、こうした森林経営のもとで産出された木材等を販売・使用していることについて社会的に認知されることで、企業としての環境配慮姿勢やCSRへの取り組みをアピールできます。また、認証森林から産出されるラベリングされた製品を使用することにより、自社製品の差別化が図られ、環境配慮商品として消費者にアピールできるなど、付加価値を高めることができます。もちろん、認証森林から産出された製品等を販売・使用することで、森林保護の支援や地球環境の保全にも貢献できます。

森林成長量と木材生産量の推移 森林認証制度

静岡県では、森林認証の取得に前進される「オクシズ森林認証協議会」が設立されました。当協議会ではどのような森林認証の取得をし、今後どのような静岡の森林環境を目指されているのでしょうか。特集2で取材してまいりました。