捨てるだけではもったいないコーヒーかす

コーヒー豆

人々に愛されているコーヒー

世界中の人に愛されているコーヒー。その歴史は古く「焙煎した豆から抽出したコーヒー」が登場したのは13世紀頃からと言われています。現在、世界60か国以上で生産され、年間800万トン以上のコーヒー豆が生産されています。
 日本ではほとんどを輸入に頼っており、輸入量は年間40万トン以上。日本だけで世界のコーヒーの5%を消費しています。
 多くの方が日常的に飲んでいるコーヒー。家庭でも身近なドリップコーヒーで、淹れたてのコーヒーを飲むのは、なんだか贅沢なひとときですよね。そんなコーヒーをドリップした後に、コーヒーかすが必ず出てきます。そのまま捨ててしまうのは、もったいないと思いませんか?コーヒーかすはドリップ後もまだまだ使える、様々な効果を持っているのです。

家庭で出るコーヒーかすの有効利用

【1】消臭効果
 これは有名かもしれませんが、コーヒーかすには消臭効果があります。コーヒーかすを乾燥させ、においの気になる靴箱や冷蔵庫、ごみ箱等に入れておくだけで、活性炭の5倍と言われる消臭効果を発揮してくれます。除湿効果もあるので、湿度が気になる場所にもいいかもしれません。魚焼きグリルに敷くのも消臭だけでなく、掃除も簡単になります。この場合は濡れたままのものがよいようです。

【2】肥料
 コーヒーかすをもみ殻やおがくず等と一緒に混ぜて発酵させることで、良質な肥料となります。活性炭と同様に細かい穴がたくさんあって、そこに微生物が生息しやすいということです。脱臭・防虫効果もあるということで、無農薬有機栽培にもってこいですね。

【3】猫除け・虫除け
 庭に野良猫が入ってきて糞をしてしまう。というのはよく聞く話で、多くの家庭で困ってしまう問題ではないでしょうか。猫はコーヒーのにおいが嫌いなようで、庭に置いておくことで猫除けにもなります。逆に猫が好きな方は、コーヒーを控えた方がいいかもしれませんね。
 また前述通り防虫効果もありますので、アリやナメクジ等の発生で困っている方は発生源付近にコーヒーかすを撒くことで発生を抑えることができるかもしれません。

【4】靴磨きに
 布フィルターを使っている方もいらっしゃると思います。古くなった布フィルターには、コーヒーかすに含まれた油分が残っており、それが革靴を磨くのに丁度よいとのことです。程よい油分が靴をピカピカにしてくれます。金属磨きにも使えます。

【5】針山に
 乾燥させたコーヒーかすを布で包んでお手製の針山にするのも人気があります。コーヒーかすの油分が針のさび防止にも効果があります。お子さんと一緒に針山作りなんてのも楽しそうですね。お手玉にしてもいいかもしれません。

【5】美容効果
 意外にもコーヒーかすに美容効果があるようです。例えば、ヘアケアとしてシャンプーとコンディショナーの間に髪に揉みこむことで、髪に輝きを与え、フケ防止にもなります。
また入浴剤として、布袋に入れたコーヒーかすをお風呂に入れることで、疲労回復効果・美肌効果・脂肪燃焼効果・リラックス効果などが期待できます。コーヒーかすを使ったハンドメイドの石鹸なんかもあるようです。

産業廃棄物としてのコーヒーかす

産業廃棄物としても、コーヒーかすの発生はあります。廃棄されるコーヒーかすをバイオマス発電で利用したり、メタン発酵による燃料化や、発酵させての肥料化など、リサイクルが進んでいます。
 日本人がコーヒーを愛している分だけ、コーヒーかすの発生はあります。家庭での有効活用、企業としてのリサイクルによって、コーヒーを環境にもやさしく楽しんでいきたいですね。

世界のコーヒー消費量

静岡県が運営する静岡県工業技術研究所様では、廃棄されるコーヒーかすを有効活用して環境破壊をしない蓄電器を開発されました。コーヒーかすが有効活用できるのはなぜなのか、特集2で取材してまいります。