「静岡市」による「世界に輝く静岡」を加速させるSDGsを組み込んだ世界水準のまちづくり

2016国連ニューヨーク本部SDGs推進会議

静岡市役所 企画局 企画課 地方創生推進係 副主幹

国連ニューヨーク本部で5月31日に開かれた「SDGs推進会議」に静岡市長が招待され、市のSDGs推進の取組みを演説しました。市長はなぜ国連に招待されたのでしょうか。静岡市の取組みに迫ります。

静岡市が目指すSDGsとは?

南條:国連では全ての国や地域が持続的に発展していくための目標「SDGs」が策定されました。その目標の達成に、今、まさに、世界が一丸となって取組んでいます。
 本市は、総合計画で「世界に輝く静岡」の実現を目指すまちの姿として掲げています。その実現に世界共通の目標を組み込むことは、これまでの取組みが世界につながることになります。そして、世界水準のまちづくりを進めていくことで、「世界に輝く静岡」を実現したいと考えています。

何を国連に評価されたのか?

南條:大きく二つのポイントが評価されたと考えています。
 一つは、SDGsを身近な存在に捉えていることです。漠然と、SDGsのために何かをするのでなく、2030年の未来の静岡の姿を描き、その実現のツールとしてSDGsを位置づけ、何ができるか考えています。
 例えば、本市では、総合計画の実現のため、特に力を入れて取り組む5つのプロジェクト(5大構想)(※図1)があります。この5大構想の2030年の姿を見据え、最も関係するSDGsの目標を位置づけ、その達成に取組んでいきます。
 もう1つは、市長を筆頭に、SDGsの普及啓発に取り組んでいることです。現在、本市では、SDGsを組み込んだまちづくりについて、市長が市内11か所で、市民と話し合う「まちづくりセッション」を開催しています。そこでは、SDGsの目指す理想の社会(誰1人取り残されない)と本市の目指す安心・安全なまちづくりの姿に親和性があることを市長から伝え、市民一人ひとりがSDGsを知る機会になっています。残念ながら、5月現在、SDGsの市民認知度は低い状況です。これから、本市が日本のSDGsを牽引し、認知度を高めていきたいと考えています。そのための大きな後押しとして、本市は、国からSDGsの達成に向け優れた取組みを提案する「SDGs未来都市」に選定されています。(※写真1)未来都市は、資金面での支援に加え、取組むにあたっての悩みや課題を国の有識者や職員からアドバイスを得ることができます。また、国から世界の情報を提供され、より取組みを加速できます。

5大構想にSDGsを組み込むとは?

南條:第3次静岡市総合計画・5大構想にSDGsを組み込み、市の取組みを加速させていきます。えば、5大構想の「健康長寿のまちの推進」に、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」を組み込みます。「健康長寿」というと高齢者施策をイメージすることが多いと思いますが、「すべての人」を意識することで、世代ごとに健康長寿とは何か、そのために何をすればいいのか、必要な施策を考え、取組みを広げていくことができます。
 もちろん、SDGsは、世界共通の目標であることから、本市の取組みが世界とつながり、世界水準となることも期待できます。

これからの動きは?

南條:DGsを5大構想に組み込むにあたっては、まず、SDGsを多くの方に知ってもらうことが必要と考えます。
 そのため、来年1月にSDGsを推進する東京ガールズコレクション(TGC)の静岡開催の準備をしています。TGCの発信力を使い、SDGsの大きな担い手となる若者にSDGs推進の意義や取組みを発信します。特に本市では、来年の1月3日の成人式からTGCまでの間を「SDGs推進ウィーク」と定め、イベント等の集中開催によりまち全体をSDGs一色に染めることで、SDGsの認知度を高めていきたいと考えています。これは、NPO、大学、企業等がSDGsやそれに関連することを自主的に考えて普及啓発していく、市民参画型の取組みです。
 SDGsはこれから多くの方に認知される必要があります。無理して取り掛かるのではなく、身近なところで自分の行動がSDGsに繋がっていることを感じて頂きたいです。それから、どのようにSDGsを取り入れると自分たちの暮らしがもっと良くなるのかを知って頂ければ幸いです。  
(敬称略)

5大構想、②世界水準の海洋文化施設の設備例、SDGs未来都市選定証授与式

(取材者:平成28年入社 総務部 広報担当 日高)