地球温暖化による身近な影響

地球温暖化による身近な影響

地球温暖化が注目されるようになってから、20年以上の年月がたちました。しかし、現在においても温暖化の進行は止まらず、地球全体で様々な影響が出てきています。地球温暖化は気温や水温を変化させ、海面上昇や降水量の変化を起こし、洪水や酷暑・ハリケーンなどの異常気象を増加させます。そしてそれらの自然環境の変化は、人間を始めあらゆる動植物に影響を与えます。
砂漠化や北極の氷の減少、ハリケーン被害等、地球温暖化による影響と考えると大きなものを考えてしまうかもしれませんが、私たちの身近なところにも温暖化による影響は出てきています。例えば春、桜が咲くのが早くなっていませんか?夏の猛暑では、熱中症の患者数が増加しています。秋の味覚である秋刀魚、北の海で捕れる魚のイメージですが、昨年の漁獲量1位はなんと千葉の銚子港になりました。

そして今の季節の冬。「静岡県を代表する農産物の「温州みかん」。ご存知でしたか?みかんは気温の影響を受けやすいって。」これはチューサイグループのラジオCMの冒頭の一節です。冬の果物と言えばみかん。多くの日本人にとって、そんなイメージがあるのではないでしょうか。しかし、意外にも温暖化によってみかんにも様々な影響が出ているのです。

温州みかんとは

温州みかんとは、いわゆる普通のみかんのことです。こたつに入って皮をむいて食べる、日本の代表的な果物で、どこの家にも今の時期はあるのではないでしょうか。「温州(ウンシュウ)」は、みかんの名産地であった中国の温州のことらしいのですが、イメージから名産地にあやかって付けられただけで、日本の温州みかんの原産地は鹿児島県と推定されています。
静岡での生産量は和歌山県、愛媛県についで日本で3番目に多く、2007年の収穫量は14万6200トンで全国シェアが14%となっています。静岡でも特に三ヶ日みかんが有名ですね。

温暖化による影響

浮皮

温州みかんは、年平均気温16℃で温暖な気候の場所で美味しく育ちます。しかし温暖化の影響により、従来生産していた通りに育てても気象条件が変わってしまっているため、「浮皮(うきかわ)」が起きやすくなり、味も落ちてしまうことがあります。浮皮は、皮に栄養がまわってしまい皮だけが成長し、実と皮の間に空気が入りぶかぶかになる現象です。

三ヶ日みかんの出荷が早まる

三ヶ日みかんは青島温州と呼ばれる品種のみかん晩生温州として区別されています。収穫時期が遅く、12月頃に収穫され1月頃から出荷されます。しかし温暖化の影響により収穫時期が早まり、九州や四国と出荷時期が重なってしまい、従来はなかった競争が生じています。

生産地の北上

このまま温暖化が進んでいけば将来、愛媛、和歌山、佐賀などでは生産が難しくなり、代わりに日本海側や東北地方の南部で栽培できるようになるかもしれないという話もあります。実際、今までの出荷を目的とした温州みかん生産の北限は、神奈川県や千葉県とされていましたが、2007年には新潟県佐渡市で1トンのみかんを出荷されています。

いつまでもおいしいみかんを

年間の平均気温は1℃しか変わらなくても、冬の気温はもっと高くなっている気がしませんか?思っているよりも、地球温暖化は冬の農作物に影響が出やすいのかもしれません。
地域によっては、すでに温州みかんの栽培をやめて他の柑橘類の品種へと切り替えているところもあるようです。このままでは温州みかんは希少な農作物となってしまうかもしれません。冬の風物詩とも言えるみかん。いつまでもおいしいみかんを食べたいですね。

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