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株式会社クリショー様の美しい安定型埋立処分場。

株式会社クリショー様の美しい安定型埋立処分場。

今回、広島県の安定型処分場である株式会社クリショー様を田中が訪問してきました。

初めての安定型処分場見学ということで、知識でしか得たことのないものを実際の目で見ることにより、安定型処分場への認識を新たにすることができました。廃棄物の終着点である最終処分場とはどのような場所なのでしょうか。

安定型最終処分場とは

最終処分場は、環境保全の観点から汚水の外部流出、地下水汚染、廃棄物の飛散・流出、ガス発生、そ(鼠)族昆虫の発生等を防止しながら、所要量の廃棄物を安全に埋立処分できる構造物です。

処分可能な物によって、その構造・基準が異なっており、三種類の最終処分場がありますが、安定型最終処分場では、有害物質や有機物等が付着しておらず、雨水等にさらされてもほとんど変化しない安定型産業廃棄物(廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず、がれき類)が埋立処分することができます。埋立を行っても性質が変化せず、ガスや汚水の発生がなく環境汚染をしないものが対象となります。

株式会社クリショー様とは

広島県広島市で、17年にわたり安定型最終処分場を稼働させ、地域の方々にもご理解を頂きながら長期にわたり事業を行っている産廃処理業者です。グループ会社で行われている建設業のノウハウを生かし、安定型最終処分のスペシャリストとして、環境保全と汚染予防を最重要事項として、安全・安心、そして非常にきれいな処分場を運営しています。ISO14001も認証取得しています。

何故静岡から広島へ?処分場の現状

広島駅から車で約1時間。広島県と島根県を結ぶ大きな国道から少しそれた山間部にクリショー様の安定型最終処分場はあります。

現在、中間処理後の安定型廃棄物の一部をチューサイからクリショー様に搬入していますが、静岡県内の廃棄物が広島まで行っているのは驚かれるかもしれません。現在、クリショー様では、関東方面からも受入をされています通り、震災の影響もあって、東日本方面では最終処分場の確保が難しくなっています。関東、中部の廃棄物が西部方面で処分されているのが、国内の現状となっています。

クリショー様の所在地

処分場の容量は?

処分場の埋立面積は157,285.6m2となっており、東京ドーム約3.3個分です。埋立容量は3,948,728.4m3となっており、今年4月時点での残容量は2,101,821m3と、今後も継続可能な十分な残容量が確保されています。

まだまだ余裕の残容量!

搬入される廃棄物への対応

埋立物が搬入される毎に、それらを必要に応じて、許可取得済みの移動式破砕機にて破砕して埋立物を細かくします。その後、コンパクターと呼ばれる大型の重機にて十分に転圧をかけます。複数台の重機が稼働し、効率的に作業を行っている風景は圧巻です。一日の搬入物の処理が終了後、即日覆土を行っています。毎日覆土をすることで、臭気の発生を防ぎ、衛生面での対策を徹底しています。

大型重機が動く光景は圧巻の一言!

処分場の安全対策

また、安定型埋立処分場では、不要となっているガス抜き用の管が本処理場では埋設されていました。搬入物に不適正なものが入っていないか、全車両展開検査を実施していますが、安心・安全への対策として、管理型埋立処分場と同様にガス対策がなされています。

ガス抜き用管

浸透水に関して、年一回の重金属の検査だけでなく、毎月水質検査を行い、COD、pHの値を確認しています。適切な維持管理が、最終処分場では最も大事なことです。

周辺地域への配慮

周辺自治会の方々とは協定を結んでおり、月に1回以上、施設の確認にもいらっしゃっています。処分場の見える化が進められていて、地域の方々にもご理解頂けていると感じました。最終処分場はもちろんのことですが、産業廃棄物処理というものは、地域の方々のご理解あってのものです。

クリショー様を訪問し、その広大な敷地にまず驚きました。今後も20年近くは埋立可能な処分場は、深さ・広さ共に想像を超えています。また、徹底した管理の元運営されており、埋立完了している部分の整地は完璧と言えるものでした。土堰堤どえんていも緑地化されており、景観や緑化に対しても意識されています。隣地は山林でありますが、シカが降りてきては、日向で昼寝をするなど、環境配慮が適切に行われているからこそだと感じました。こうした最終処分場があるからこそ、私たちの消費する生活は成り立っています。廃棄物を排出する際には、その先ではどのような処分がされているのか今一度考え、適正処分へのご協力をお願い致します。

食品廃棄物のリサイクル~食品廃棄物の徹底した管理体制~

破砕機

食品廃棄物横流し事件が起きてから、早1年が経とうとしています。排出事業者にとって食品廃棄物の行方については大変気になることかと思います。食品廃棄物はどのようにリサイクルされ、どのような管理体制を整えられているのでしょうか。今回は、食品廃棄物の徹底した管理体制を整え、国内の食の循環も支える食品廃棄物処理業者の株式会社ワールド・クリーン様を訪問いたしました!総務課長・工場長の藤本和也様にお話しを伺いました。

国内で平成25年度には、1927万トンの食品廃棄物が食品関連事業者様から発生し、このうち、製品廃棄等でまだ食べられるのに廃棄されてしまう「食品ロス」の量は、年間約330万トン(国民1人1日当たりおおよそ茶碗1杯分のご飯の量に相当)になります。

食品リサイクル法では、「食品ロス」の

  1. 発生を抑制したり、減量したりするなど最終処分量を減少
  2. 飼料や肥料等への利用、熱回収等の再生利用

についての基本方針を定め、食品関連事業者による取組を促進しています。

食品リサイクル手法の飼料化については、食品循環が有する豊富な栄養価を最も有効に活用できることや飼料自給率の向上にも寄与することから、優先される再生利用方法です。次に肥料化となっております。

飼料・肥料市場

日本の飼料自給率は27%程(平成27年)であり、肥料においては自給困難な状態で、どちらもほとんどは海外に依存しています。しかし、世界の飼料・肥料穀物需給動向をみると、人口増加や中国・インドなど新興国の食糧の消費パターンの変化等により、食糧生産に欠かせない飼料や肥料需要は右肩上がりで増えていくと予想されます。今後飼料の高騰や不足が進むと考えられ、国内のリサイクル飼肥料を活用促進することが求められています。海外からの依存を減らし、飼料・肥料価格を抑制することは、結果として、国内の飼料・肥料市場の安定推移に繋げることが出来るのです。

飼料、リサイクルフロー図

株式会社ワールド・クリーン様の管理体制!

  1. 飼料化リサイクル~飼料と肥料化のものは、どう分けられるのか?~
  2. 現在ワールド・クリーン様で受け入れた食品廃棄物は、飼料化されるものと肥料化されるものに分かれています。飼料化できないものが肥料化されています。飼料化されるものは、豚のえさとなるため、品質が求められています。塩分や油分が高いものは飼料に向きません。飼料にできるものは、養豚場との契約の中で明確に分けられています。また、それだけでなく、飼料になったものは豚を育てて、最後には、人の口に入るものになります。だからこそ、自分が口にできないようなものは、飼料として出荷しないと藤本工場長は語っていました。食品廃棄物を扱うからこそ、腐敗は大きな問題だと考えられます。臭気の問題を含め、大型の冷蔵庫施設を設け、腐敗の早いものについては、冷蔵庫に保管しています。

    冷蔵庫保管中の処理品

  3. 臭気対策
  4. 臭いの発生しやすい食品を扱っているため、食品は工場内や冷蔵庫に保管したり、工場内に消臭剤を噴霧するなど、消臭対策を行っています。そのため、工場内外においても臭気が気になりません。掃除は毎日行い、週に一度、防虫作業をするなど徹底して行い、社員に対しても日頃場内を清潔に保つ意識掛けを行っております。視察に来られる方には来るたびによくなっているとお言葉を頂けるそうです。

    消臭機

  5. 廃棄物の管理
  6. 搬入された廃棄物には、それぞれバーコード付きの管理票を貼り付けています。処分された廃棄物のバーコードを読み取ることで処分の完了を確認し、搬入された廃棄物が処理前での持ち出しがされていないか、適正処分を確認することができるシステムを構築しています。このシステムがあることで、いつ・どこのラインから・どのような廃棄物が・どの程度処分されたかがデータベースに記録されます。廃棄物の見える化を促進し、お客様に安心して任せて頂ける体制を整えています。

    会社概要
    設立

    平成4年4月

    代表取締役

    長尾 秀義

    資本金

    1,000万円

    従業員

    25名

    事業内容

    産業廃棄物中間処理
    産業廃棄物収集運搬
    産業廃棄物の再生
    飼料販売
    上記に付帯する業務一切

    飛鳥リサイクルセンター外観

    株式会社ワールド・クリーン様は、ほとんど臭気がなく、場内も綺麗に保たれていました。人が食べられなくなったものが、豚等のエサにリサイクルされ、農業ないしは、日本の食の未来を支えることに繋がっており、大変奥深い事業だと感じました。食品ロスだからといって雑に扱うのではなく、人々の口に運べる安心できるものか判断されたり、徹底して人の手で中身と外を分けられたりしていると知り、感謝の気持ちが込み上げてきました。多くの方の努力のおかげでおいしいお肉が食べられるのだと感じられる一日でした。

蛍光灯のゆくえ~蛍光灯の適正なリサイクルと処理~

鶴見蛍光灯リサイクル工場

毎年11月、JFE環境株式会社様の見学ツアーを企画し、乾電池や蛍光灯のリサイクル工場を見学させて頂いています。今回は、蛍光灯リサイクルや処理について営業本部マテリアル営業部蛍光灯営業課の湯原さんにお話をお伺いしました。

JFE環境株式会社様では、総合リサイクル事業の一つとして蛍光灯や乾電池のリサイクルを行っています。蛍光灯は、ミックスメタル・アルミ・プラスチック・ガラス・水銀・蛍光粉の6種類に分別され、それぞれグラスウールやCDケース等にリサイクルされます。(※一部埋立)直管、一般家庭や体育館で見られるような蛍光灯や従来困難だった丸管やコンパクト管など、あらゆる形状の蛍光灯リサイクルが可能なシステムが整っております。

蛍光灯のリサイクル方法(鶴見蛍光灯リサイクル工場)

蛍光灯には有害物質である水銀が封入されております。

蛍光灯には、日本の四大公害病の水俣病で問題となった水銀が封入されております。水銀は飽和蒸気圧が高く、破砕などによって飛散すると大気が汚染される可能性があります。JFE環境株式会社様では、蛍光灯を割らずに集荷し、水銀を安全に回収しています。

蛍光灯のリサイクル方法

蛍光灯についての国内の動向

現在、水銀に関する規制は厳しさを増す一方で、国際的にも国内の規制も水俣条約に対する批准のため、規制が厳しくなっており、水銀を含有する蛍光灯についても適正処理が求められております。それにも関わらず、現在、社会的に適正処分が行われている蛍光灯は3~4割程度で、通常のガラス陶磁器くずや混合廃棄物として処理されることが殆どです。ガラス陶磁器くずや混合廃棄物で処理された場合、蛍光灯内部の水銀が大気中に放出され、環境破壊にも繋がります。

H28.2.3 水俣条約締結

水銀の供給、使用、排出、廃棄等の各段階で総合的な対策を世界的に取り組むことにより、水銀の人為的な排出を削減し、越境汚染をはじめとする地球的規模の水銀汚染の防止を目指す国際条約

JFE環境株式会社様の蛍光灯のリサイクル・処理

JFE環境株式会社様では、約300t/月の蛍光灯が搬入されています。JFE環境株式会社様では水銀の飛散がない、適正な水銀のリサイクル・処理を行い、リサイクル率96%も実現しております。リサイクルして安全に回収された水銀は製品として、売却しております。

会社概要
設立年月日

1977年(昭和52年)10月29日

本社

〒230-0044 横浜市鶴見区弁天町3番地1

資本金

6億5千万円

売上

2015年度 237億円(グループ連結)

代表者

代表取締役社長 櫻井雅昭

従業員数

890名(2016年3月 協力会社含む)

原則としては、割れていない蛍光灯を受け入れておりますが、必ずしも、全て割れずに搬入されるという保証はありません。JFE環境株式会社様では、その危険 も考慮し、割れた蛍光灯の処理も可能にしております。実際に割れていない蛍光灯から水銀を取り出すのに特殊ブローで一瞬にして取り出せますが、割れた蛍光灯の場合は、それが難しくなります。その他JFE環境株式会社様の廃酸・汚泥処理をされているケミカル工場にて混練・不溶化での中間処理をされています。

注)JFE環境株式会社様では、受け入れる蛍光灯は割れていないものを前提としております。割れているものについては、処理能力等の関係上、事前相談が必要となりますので、割れた蛍光灯が発生した場合にはチューサイ営業部まで一度ご相談ください。 蛍光灯を安全で適正にリサイクルするためには、割らずに蛍光灯を保管しておくことが必要です。蛍光灯の取り外しや保管の際には十分注意して取り扱って頂くようお願いします。

割らないでね!

JFE環境株式会社様の敷地は大変広大で、あらゆる廃棄物のリサイクルに携われております。首都圏ならではの最先端技術を構え、環境に対する変化にも対応されていることから動きの速さが感じられました。蛍光灯が割れているか割れていないかで処理方法・コストも大きく変わってきます。環境負荷の少ないリサイクル等の処分を可能にするためには、蛍光灯はもちろん、廃棄物の取り扱いには、十分に注意を払う必要があります。

チューサイの収集運搬における安全への取り組み~トラックに搭載しているGPS付きデジタルタコグラフ」とは~

チューサイの収集運搬における安全への取り組み

先月号では、チューサイの緊急事態訓練に備えた安全の取り組みについて取り上げさせて頂きました。今回は安全の取り組み第2弾としてチューサイのトラックの安全の取り組みに迫ってみました!

 現在、自動車の使用が欠かせない生活の中、ほぼ毎日交通事故は起こっています。しかし、交通事故は事前に予防することができます。チューサイのトラックには、お客様より回収させていただいた搬入物を安全に収集運搬させていただくために、「デジタルタコグラフ」を搭載させていただいております。

デジタルタコグラフとは?

搭載されているトラックの

  • 現在地
  • 運行状況
  • スピード
  • エンジンの回転数 など
  • ・・・・・・がわかる!

 トラックの現在地もそうですが、ドライバーの荷物の積み下ろしやトラックの点検をしているところまで、チューサイの本社事務所にあるモニターでリアルタイムに確認が出来ます。

デジタルタコグラフ

 制限速度を超えての走行をしていた場合、デジタルタコグラフから速度を注意するようアラームが鳴ります。

トラック運行状況確認画面

 ただ単にトラックの運行状況を知るだけでなく、そのトラックが一日どう動いたかがグラフ化され、わかりやすく一枚の紙にまとまります。

安全日報

ドライバーミーティング

 だれが何を改善すべきであるのか、項目ごと分かれているため、一目でわかりやすく、便利です。これらの安全日報は、一人一台トラックを運行する毎に発行され、毎週1回行われるドライバーミーティングにて気を付けるべき点などがあれば、周りのドライバー全体に共有しながら話し合いを行っています。

運行状況を数値化することで、自身の運転を客観的に評価することができ、安全運転への意識が高まっています。ドライバーの状況が常にわかることからも、お客様の気になる排出物の積み込みや運搬状況なども常時把握することが出来ます。

チューサイの安全への取り組み~緊急事態訓練~

安全への取り組み

チューサイでは、地震や火災などあらゆる災害に備えて、9月初旬にチューサイの相川工場、EP1、EP2、本社それぞれの担当部門責任者をリーダーとし、緊急事態訓練を行いました。各サイトにて、緊急事態手順に沿って、緊急事態発生を想定した訓練となります。訓練の様子を写真撮影して記録を残し、環境管理責任者に報告書として提出します。

本社 焼津市上新田1019番地

地震発生時、津波被害がほとんどない場所に位置しています。

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EP1・相川

対象緊急事態 地震・火災・異臭

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EP2

対象緊急事態 地震・火災・異臭・ペレット流出・廃液タンク漏えい

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チューサイの工場 安全対策設備

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社員一人ひとりが緊急事態に適切な対応をとれるように年一回以上の避難訓練を徹底しています。一つの災害からあらゆる災難を引き起こすことも想定し、安全のための様々な設備を備えています。また、日ごろから5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を保つことにより、万が一のことが起こってもすぐに安心安全に対応できる環境づくりをしています。

バイオガス発電とは?

バイオガス発電とは?

バイオガス発電とは?

鈴与商事株式会社様のバイオガス発電についてエネルギーシステム営業部企画課の前田様に取材させて頂きました。

鈴与商事株式会社様は事業の一つとして、電源開発、電力調達から電力利用まで、お客様に合わせた最適な電力利用方法を一貫してコーディネートしていらっしゃいます。太陽光などの再生可能エネルギー発電設備を保有する中、廃棄物減容、エネルギー利用、ゼロエミッションの観点から、未利用バイオマスの研究を進め、同じ鈴与グループで食品製造業のエスエスケイフーズ株式会社様とベルファーム株式会社様の製造・生産過程で排出される有機系廃棄物を活用し発電を行う“バイオガス発電プロジェクト”に着手されました。菊川市地元自治会組織と連携し、2016年2月に菊川市のベルファーム株式会社様隣接地に菊川バイオガスプラントが完工され、7月から本格稼働されました。

事業概要
所在地

菊川市西方4035

原料とする有機系廃棄物

食品加工残さ、農業残さを主原料とし、地元の刈草も活用。

発電規模

120kW

発電電力

約1,051千kWh/年
※一般家庭200世帯分の年間使用量に相当

CO2利用効果

878.2t-CO2/年
※食品加工残渣を従来処理した場合と比較してのCO2利用効果

総投資額

約9億

バイオガス発電

バイオガス[bio(生物資源)gas(ガス)]とは、バイオ燃料の一種で家畜の糞尿、食品残さ、下水汚泥などの有機ゴミを発酵、嫌気性消化することにより発生するガスです。そのバイオガスを燃料として発電を行います。

プラント全景

ベルファーム株式会社様が隣接しています。バイオガス発電機の発電で生じる排熱および排気ガスを精製して回収したCO2を農事利用する予定です。

ベルファーム株式会社様[4]

バイオガス発電のフロー

ベルファーム株式会社様で育成されたトマトの茎葉等の残さが、トマトを育成するためのCO2へと有効利用されるのは面白いと思いました。新たなものを作り出すのではなく、元々地球にあるものを有効利用できると考えると、他にも有効利用できそうなものが見つかりそうですね。本プラントを静岡県、菊川市および静岡県地球温暖化センターと連携して、市民や児童・生徒向けの環境エネルギー教育等の場としての活用も予定されています。未来を担う子供たちが環境へのやさしい取り組みを更に推進できる可能性の広がる場としても活躍されるといいですね。

産業廃棄物処理業者とパートナーとしてしっかり連携

産業廃棄物処理業者とパートナーとしてしっかり連携

愛知県の産業廃棄物処理業者による廃棄食品横流し事件

今年1月、愛知県の産業廃棄物処理業者による廃棄食品の横流し事件が発覚しました。横流しを行った産業廃棄物処理業者は事実上倒産のため、3月から始まっている排出事業者による自主撤去により、愛知県内にある8981m3もの廃棄食品の全量撤去に向かっています。また、愛知県は事務管理として排出事業者の特定できない廃棄物を撤去する計画をし、6月8日に撤去を開始しました。

横流し事件に巻き込まれないためには、どうすればいいのか。今回、7月21日(木)静岡県男女共同参画センター「あざれあ」にて公益社団法人静岡県産業廃棄物協会様主催の「食品廃棄物の適正処理に係る研修会」が開催されました。そこで、「産業廃棄物リスクマネジメント」について講演されたはごろもフーズ株式会社の西林様にお話を伺いました。

横流し事件が生じた問題点
[1] 廃棄物処理業者の透明性と信頼性
  • マニフェストの虚偽報告の疑い
  • 委託した処理契約に反して、廃棄物を食品として転売した疑い
  • 行政による廃棄物処理業者への監視体制がゆるい
[2] 食品関係事業者による食品の取り扱い
  • 食品として転売できる状態で処理委託
  • 適正に処理ができる料金を確保できていない

……など

適正に処分ができる料金が確保できていないというのはどこで判断できるのでしょうか。

たとえば…

かつ丼が以下の価格で販売されていたらどうでしょうか。定価800円のかつ丼が特別価格で500円です。あまり気にせず、安いので、食いついてしまう人も多いかと思います。

通常価格800円が特別価格500円・しかしそれがなんと100円!

とあまりにも安くなっていたらどうでしょうか?多くの人はなぜ安いのか、疑問を持つのではないでしょうか。

なぜ排出事業者は、疑いもなく飛びついたのでしょうか。

  1. 廃棄物処理業者の業務を深く理解していない
  2. 廃棄物処理業者は儲けていると思っている

廃棄物を処分をするのには、当たり前にコストがかかります。しかし、正当なコストを受け止められず、安ければいいと飛びつく企業も多くあるのが現実です。安いのには何らかの理由があると疑う必要があります。これらの原因として、廃棄物事業者及び、廃棄物の排出についての知識が浅く、任せっきりな状態にしてしまっている点が挙げられます。

食品廃棄物の不適切な処分を起こさないためには

はごろもフーズ様の心掛け

適正な処分を行うためには、排出事業者が自らの立ち位置が本当に正しいのか、客観的に見ていく必要があります。法に則って適切に方向転換が出来るように、常に正直に行政などと相談することが大事です。

[1] 業者との連携
  • 行政よりもいち早く情報を入手
  • 県条例視察で現場確認
  • 収集運搬業者との連携・情報交換
  • 重要な産業廃棄物の収集・運搬、処分は複数企業と契約
[2] 行政との連携
  • 不明なことは率直に行政の担当部署、責任者に問い合わせる
  • 必要に応じて情報提供する
  • 法令改正などの勉強会に出席
[3] 協会との連携
  • 静岡県産業廃棄物協会との連携
  • 情報提供を要請
  • 必要に応じて情報提供する

そして一番大切なことは、法令遵守です。

  1. 社会全体が何を目指しているのか、自分の会社を知る
  2. 法を学ぶ
  3. 実践する
  4. 疑う余地はないか
  5. 自ら納得する

手間と費用はかかりますが、正しく行動するためには、社会的責任のある食品排出事業者として、法令遵守で製造・販売・管理を行うことです。リスクを預かってもらう意識を持ち、産業廃棄物処理業者と同等な立場、パートナーとして連携していく必要があります。

この様に、食品を廃棄処分するにあたって、心掛けることは多くあるようで、実にシンプルで当たり前のことです。今回は、はごろもフーズ西林様による食品廃棄物の不適切処分を起こさないための心掛けを載せさせて頂きましたが、排出事業者によって、それぞれ見合った対策を行っています。

はごろもフーズ株式会社様

大手食品メーカー

本社

静岡県静岡市清水区島崎町151

創業

昭和6年5月25日

事業内容

各種缶詰、パスタ、削りぶし等1,000種類以上の食品を製造、販売。代表的な製品「シーチキン」「サラスパ」「パパッとライス」など

※「シーチキン」「サラスパ」「パパッとライス」は、はごろもフーズの登録商標です。

西林様の講演はわかりやすく、産業廃棄物処理業者がなぜ横流しをしてしまったのか、なぜ排出事業者が違法な処分業者に委託してしまったのかなど大元の原因をしっかり追及されていました。この様な研修会が開催されることで、考えの及ばなかった、ためになる知識を得て自分の会社の今の立ち位置の確認や産業廃棄物処理業者への理解も深めて頂きたいですね。

どうなっているの?浜岡原子力発電所様の今

どうなっているの?浜岡原子力発電所様の今

中部電力株式会社、浜岡原発様に伺ってまいりました!静岡支店総務部経理課様にご対応いただきました。

中部電力株式会社 浜岡原子力発電所様

現在の浜岡原子力発電所の様子

原子力発電のしくみ

原子力発電は、ウランの核分裂による熱を利用しています。この熱で水を沸かし、その蒸気の力でタービンを回転させることで、発電機で電気を作ります。

原子力発電所の安全を守る基本

原子力発電は、運転を止めたあとも、燃料より熱が発生し続けます。そのため、原子炉への注水などによって原子炉内の燃料を「冷やし」続け、放射性物質を「閉じ込める」必要があります。福島第一の事故では津波で重要なポンプや非常用発電機が浸水したことにより、原子炉への注水がストップ。冷やす機能を失い、放射性物質を「閉じ込める」ことが出来ませんでした。

原子力発電所の安全を守る基本

浜岡原子力発電所様の主な安全対策

2013年7月、福島第一原子力発電所の事故の教訓や海外の知見などを反映した原子力規制委員会の新規基準が施行されました。浜岡原子力発電所様では、津波対策や重大事故対策を自主的に進めるとともに、新規制基準への適合に向けて追加対策に取り組むなど、安全対策を積み重ねています。

建屋内への浸水を防ぐ

原子炉建屋外壁などの耐圧性・防水性の強化

防水扉の水密扉への取り替えと、強化扉の新設による二重化などにより、建屋の耐圧・防水構造を強化し、建屋内への浸水を防ぎます。

原子炉建屋外壁開口部への自動閉止装置の設置(3・4号機)

原子炉建屋中間屋上の高さ(海抜20M程度)までの建屋開口部に自動閉止装置を設置します。

敷地内の浸水を防ぐ

海抜22Mの防波壁改良盛土の設置

最大クラスの巨大津波である津波断層モデルによる津波にも対応。

約4Mの溢水防止壁の設置

トンネルで海につながっている取水槽から海水を流入させません。

強化扉・実物大防波壁模型

中部電力、浜岡原発様では、その他にも様々な安全性向上対策をされています。敷地内の浜岡原子力館では、安全性向上対策をナレーションと模型の電飾などで紹介されています。大人も子どももエネルギーや環境について科学的・総合的に学べます。是非、足を運んでみてください。

浜岡原子力館

今回浜岡原子力発電所様を見学させて頂いて、福島原子力発電所様のことで原子力発電に対して、不安な気持ちがありましたが、思った以上に厳重に安全対策を行っており、安心しました。災害がいつ起こるか分かりませんが、わからないからこそ、常に安全対策を行っていくことが大切です。また、浜岡原子力発電所様では、災害対策だけでなく、発電所内に入る際に厳重な警備を行うなど、テロ対策を行っていらっしゃいます。様々なことを想定して原発を運営しているのだと感心しました。

RPFの行く末 ~日本製紙株式会社富士工場吉永様に訪問~

RPFの行く末 ~日本製紙株式会社富士工場吉永様に訪問~

今回、RPFの行く末を探るべく見学させて頂いたのは、チューサイがRPFを納品している日本製紙株式会社富士工場吉永様です。

日本製紙株式会社富士工場吉永様と富士市の概要

日本製紙株式会社富士工場吉永様

日本製紙株式会社富士工場吉永様では紙を生産しています。その中でも、白板紙は日本一の生産量を誇る主力製品です。企業やお店などから出る古紙などを原料として白板紙や段ボール原紙を製造しています。

富士市の製紙工場

富士市には60施設を超える製紙工場があり、国内の約1割の紙を生産しています。

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日本製紙株式会社富士工場吉永様インタビュー

今回は、当社より6名という人数で伺ったにも関わらず、非常に丁寧にご説明頂きました。日頃より窓口として対応頂いている日本製紙木材株式会社様の北嶋サブリーダーをはじめ、日本製紙株式会社富士工場吉永様の三浦主任、山下様より製紙工程からRPF使用まで様々お話を伺いました!

先月の特集では、弊社で新しく導入した塩素濃度測定器をご紹介させて頂きました。RPF(固形燃料)の塩素濃度を測ることで、安定した燃料として製紙工場のボイラーに使えます。さて、RPFは製紙工場で実際にどのように使用されているのでしょうか?

RPFは何に使用されているのか。

チューサイが納品したRPFは、木くず・石炭とともに2種類のボイラー施設で燃料として使用されています。RPF燃料は毎月4,000tも使用されているそうです。

2種類のボイラーの違い

大きな塊の混入によるつまりを防ぐために、RPF投入口の下に網が張ってあります。2種類のボイラーにはそれぞれ20mm、40mmの網が張ってあります。チューサイのRPFは、品質が良く、他社に比べて8mmと小さいサイズなので20mmの網が張ってあるボイラーに最適なサイズです。今後も納入を増やしてほしいとお言葉を頂きました。

異物の混入を防いで、ボイラーの安定稼働ができますね。

ボイラーの役割
  1. 自家発電
    燃やすことで熱を出し、蒸気に変えます。その蒸気がタービンを回すことで電気が発生します。
  2. 紙を乾燥させる
    製紙工程の一部である、80%の水分が付着したパルプを乾かします。
  3. 冬季の暖房として構内で使用

パルプ:紙の原料

RPFを使用するメリット

RPFを利用することで、燃料費を大幅に削減でき、原料が廃プラスチックなため熱量が高く、石炭及びコークス並みで化石燃料代替として使用可能です。また、RPFはサーマルリサイクルとして熱に還元されるため、焼却すると燃え殻(灰)が出ますが、灰化率は石炭に比べ、3分の1以下となります。更にその焼却灰の処理についてですが、塩素濃度の高さによっては、処理が出来ないことがあります。しかし、日本製紙株式会社富士工場吉永様では、RPFの品質規格を徹底することで、セメントの原料としてリサイクルを可能にしています。

日本製紙株式会社富士工場吉永様がRPFを選ぶ上で重要視されていること
  1. 価格
  2. 熱量(カロリー)
  3. 灰の排出量
  4. 塩素濃度

より付加価値のつくリサイクルが出来ますね。

RPF燃料の利用により、日本製紙グループ様全体の1990年度と比較した2014年度の化石エネルギー起源のCO2排出量は約29%削減、化石エネルギー使用量は38%削減に繋がりました。

多量のRPFを目の当たりにし、ごみが有効に、そして生活にはなくてはならない紙を製造することに使用されており、嬉しく思いました。また、RPF使用により、二酸化炭素排出量や灰処理費の削減に繋がるなど多くのメリットがあるので、更にバイオマス燃料を活用して重油使用量ゼロの持続可能な社会になると良いですね。

チューサイEP2に塩素濃度測定機導入!その狙いを聞く

チューサイEP2に塩素濃度測定機導入!その狙いを聞く

チューサイのアースプロテクションセンター第二工場に、固形燃料であるRPFの塩素含量を量る蛍光X線分析機「塩素濃度測定機」が導入されました。さて、「塩素濃度測定機」とは何なのでしょうか。坂本工場長に「塩素濃度測定機」について取材に行って参りました!

これが塩素濃度測定機!

何をしているのでしょうか。お客様から回収した廃棄物がそれぞれ丸いトレーに入れられていますね。

種類の違う廃棄物10種類を一度に測定する事が出来るんだよ。一種類の測定時間がたったの2分で手短に塩素濃度を量ることが出来るんだ。

なぜ塩素濃度を量る必要があるのでしょうか。

塩素濃度を量ることで、RPFを利用する製紙工場の塩素濃度基準に適合した原料を入れることが出来るんだよ。塩素は、燃焼すると化学反応により塩酸となり、RPFを利用する製紙工場のボイラーを腐食してしまうんだよ。それに、チューサイのRPFを製造する機械までも腐食してしまう危険性もあるんだ。だから、塩素が低く、安定して使える燃料でなくてはならないよ。

塩素濃度測定機があることでチューサイはどのように変わったのでしょうか。

従来は、お客様から依頼される廃棄物の担当者の経験により選別したり、高いコストをかけて外部機関に分析を依頼したりしていたんだ。でも、塩素濃度測定機が導入されたことで、自社で受入廃棄物の塩素濃度を適切に測定し、従来受入出来なかった廃棄物も、適切な管理によって受入可能になったんだよ。また、出荷するRPFについても、定期的に塩素濃度を測定することで、安心してお取引できるようになるよ。

インタビューで感じたこと

廃棄物によって、塩素を含んでいることや塩素を燃やすと化学反応を起こして腐食性を持つことは取材を行っていなければ、知らないことばかりでした。自分の使う身近なものにも燃やすと有害なものもあり、処理するに当たっても多くの注意を払わなければならないと身を以て知ることが出来ました。同時にあまり廃棄物を増やしたくないという思いも膨らみましたし、ごみの分別を入念にしていきたいとも思いました。

「塩素濃度測定機」導入により、チューサイのリサイクル工場は、ただの廃棄物処理工場ではなく、製品の品質管理までも行う製造工場に進化していきますね。

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